「文学横浜の会」
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2008年9月3日
「福田首相辞任」
突然の福田首相辞任で9月がスタートした。
安倍前首相の時は内々に言われていた虚弱体質の件、噴出した数々の不祥事、それに参議院選挙での惨敗もあって、
ある意味いつ辞任するか判らないとする向きもあった。
それに比べると今回の辞任は、自民党の弱体ぶりをさらけ出したように思う。
今の与党は自民党と公明党の連立政権だが、議員の数から言えば自民党が圧倒的に多い。
しかし小選挙区制にあって、過去数回の総選挙を経て公明党頼みの自民党議員も多くなったのも事実だ。
有権者に「小選挙区は私(自民党)、比例区は公明党」と叫ぶ自民党議員もいた。
こうした選挙を繰り返して自民党の基盤の弱体化に拍車を掛けたのは確かだ。
自民党弱体化には、やはり小泉元首相の功績も大きい。
「自民党を解体する!」と叫んで総裁選に勝利したのだから、今やっと成果が顕れたと言う訳だ。
つまりバラマキを主とする政治体質の解体だ。
昨今の報道を通じて与党の不況対策に、何やら「ばらまき」の臭いを感じているのはぼくだけではないだろう。
その声に「公明党」の強行な要請もあると聞く。
多く見積もっても、せいぜい7%程度の支持しかない政党が、与党の政策に大きな影響を与えるのは不思議な現象だ。
当面の選挙対策としか思えない政策は後々大きな禍根を残すことになるだろう。
公明党は創価学会を選挙母体とするのだが、そもそも日本において、
一宗教法人が政策に大きな影響を与えるような力を持つのは、余り前例のないことだ。
日本の国民性にも馴染まない。
自民党議員の中には少なからず学会票を当てにしている議員もいる。
党としての自民党の堕落には違いないが、国会議員にとっての選挙は何事にも変えられない。
公明党の言うことを聞いてあげようか、と言うことになる。
従って多くの支持を得ているとは思えない公明党の声が大きくなるのは、国民にとっては奇異なことだ。
今、日本は小手先だけで改革をしても先行き危うい状況にある。
団塊世代が30代、40代の時と同じような制度を続けていては日本は立ち行かなくなる、
と多くの識者が声を揃えて言っている。
ぼくも同じことを感じているし、このWebでもささやかに訴えている。
今の時代は「バラマキ」ではなく、「負担をどうするか」が大きなテーマであり、
そのためには「税金の無駄使いを最大限なくす」ことも税負担を強いる国民への義務だ。
そう遠くない日に総選挙は実施される。ぼくらに出来ることはせいぜい一票を投じる事だけだが、
10年先、50年先を見据えたしっかりとした考えを持った議員を見つけたい。
<K.K>
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