「文学横浜の会」

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2011年2月7日


「大相撲と小沢問題」

 「日本海側の大雪」、「宮崎、鹿児島県境の新燃岳による灰害」、「鳥インフルエンザ」、 「強制起訴された小沢一郎元代表」それに「大相撲の八百長」、とここにきて立て続けにメディアを賑わせている。

「日本海側の大雪による被害」や「新燃岳噴火による灰害」それに大まかに言えば「鳥インフルエンザの問題」も自然災害で、 人知ではどうする事もできない面がある。直面している方々には気の毒と思うと同時に、 こうした自然災害は何時自分に降りかかるか分からない。日本全体で対処し支援すべきだろう。

 大相撲の八百長問題はかねがね言われていた事であり、忘れた頃に問題としてメディアを賑わし、 相撲協会による「絶対にない」との声明で鎮静化する、と言った経歴をたどっていた。 勝負事の勝敗についていかがわしい勝負内容であっても、八百長だと断定するのは難しいし、 そもそも公正な勝負とはどういう事なのかと言う、その定義も難しい。

例えば、採点競技等で自国の競技者に高い点数をつけたりする傾向は普通に見かける。 つまり日本で言う「人情・恩情」であり、それらが絶対にないとは言い切れない。 大相撲の世界でも決まった顔触れの中での勝負で、言葉を変えれば同じ仲間の中での勝負で「人情」が絶対に働かない、 と言う事はないと思える。 そうした目で不可解な相撲を目にすれば「八百長」と思うし、7勝7敗の力士が千秋楽に勝ち越す確率が高いのは、 無論、死にもの狂いで勝負すると言う面もあるだろうが、「人情」が働いていないと断言はできないだろう。

つまり勝負事における公正な勝敗とは、競技によっては「人情」が含まれているものと納得の上で成り立っている。 と言う事を前提にして、今回の「八百長問題」は報道されている通り、八百長に間違いない。 携帯でのやり取りが残っていたとの報道には呆れる。 結果的には相撲における「人情」意識が、一部の相撲取りの中で増殖し麻痺してしまった結果に違いない。

こうした事をなくすには大相撲における金銭面の見直し、30歳程で引退して世間を知らないままに指導者(親方)になる制度や、 親方株の売買制度等の抜本的な改革が必要だろう。

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 小沢問題は急に出てきた訳ではなく、前もって判っていた事だが、なんとも煮え切らないのが民主党の対応だ。 23年度の予算審議を控えて、法案を通すためには所謂小沢グループの協力がなんとしてでも必要であり、 それが党としての対応に苦慮している原因で、すっきりとした処分ができないのだと推測される。 もし小沢グループが離反した場合、人数にもよるが国会は大混乱に陥るだろう。日本の景気にも大きな影響を与える。 政権を預かる者には思案のしどころだが、ここはどんな結果になろうと党としての処分を決めるべきだ、 とぼくは思うのだ。

だいたい小沢氏は、言われている諸問題で法律に違反しているかどうかは兎も角、 国会内で誠実に説明していないのが大きな問題だ。ニュース等で小沢氏の口から訊くのは 「私は法律に違反している事は何もしていない」、「プロの検察官が審査して問題はないと言っている」 と言うような事ばかりで野党が問題にしている諸問題には何も応えていない。

例えば「政治団体で何故多くの不動産が必要なのか」、「政党を解散した際の政党助成金を自分の政治団体に流用したのでは」 と言うような多くの疑問に何も応えていない。少なくともメディアには報道されていない。 政党助成金は税金から出ているのであり、自分の政治団体に流用しても法律には違反していなくとも、 道義的にどうなのかという問題は残る。

小沢問題の最大の問題点は小沢氏本人が様々な理由をつけて国会での説明責任を果たしていない事だ。

<K.K>


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