「文学横浜の会」

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2014年12月 6日


「水素燃料社会へ」

 急な選挙となった。

ラジオやテレビから流れる候補者の経歴放送はぼくには雑音にしか聞こえない。 公職選挙法によってとあるが、そんな法律は変えてしまえ! なんで選挙区でもない候補者の経歴を何度も聞かされるのだ。 候補者の経歴や政党の公約は紙で配られるものだけで充分だ。

 今年、水素を燃料とする、所謂、燃料電池車が販売されると言うニュースが流れた。 水素を燃料として発電し、それで車を走らせる車の事だ。

販売されると言っても、まだまだ個人が気軽に購入できる金額ではないが、 国の補助で現在の高級車並の金額になるとの報道だった。 もし本当なら日本にとって、いや世界にとって社会構造を変えるような活気的な事だ。 車が販売されて国の支援があれば、当初の価格も数量効果も出て来て、現在の大衆車並の値段になるのも夢ではない。

社会構造を変えるような大きな一歩になると思われる理由は、 エネルギーが現在の石油から水素にに代わるきっかけになるかも知れないからだ。 産業エネルギーがそれまでの石炭から石油に代わったのが今から凡そ50年程前で、 それと匹敵するようなエネルギー革命だとも考えられる。

水素燃料の利点は、
・二酸化炭素を吐き出さない。従って公害とは無縁。
・原油に頼る社会から離れられる。
 従って多くの原油を輸入に頼る我が国としては外貨流失を少なくできる。
・一か所で巨大な発電設備を設置して電力を供給するシステムから個々の家庭で電力を発電させるシステムが容易に可能となる。 つまり電線敷設設備に掛かる費用を軽減できる。
等があげられる。

当然、水素は地中にある訳ではなくどうやって作るのか、また保存に伴う問題はある。 しかし水素を作る点では現在電気で作られており、 太陽エネルギーや風力発電と言った不安定な電力から水素を作ることも可能だ。 化学的に水素を造る研究も進められている。 そうした技術がすぐ実用化されると言う訳ではないだろうが、水素が売れるとなればそうした研究も進むだろう。

当初は原油を使って水素を造る事になるかも知れないが、日本中の自然エネルギーで水素を造るようになり、 化学的に安価に水素を取り出せるよになれば、 それこそCO2排出を激減させることが出来る。

貯蔵の問題も本気になって取り組めば技術・改良は進むだろう。その点、ぼくは楽観的だ。
原油資源を殆ど輸入している日本としては、二酸化炭素の排出を軽減させる切り札としても、 世界に先駆けて水素エネルギーへの転換を率先して進めるべきだ。

兎に角、官民一体となって水素エネルギー革命を推進させろ!

<K.K>


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