「文学横浜の会」

特集

「 箱 根 駅 伝 」



    目次
2022年のみどころ R03.12.19

予想 R03.12.19
 ・優勝に最も近いチーム
 ・対抗として
 ・上位を窺うのは
 ・先ずはシード権

 振り返って R04.01.10
 <往路>
 <復路>
 

2022年の見どころ

ー2022年箱根駅伝出場大学ー
 <シード校>
 駒大、創価大、東洋大、青学大、東海大
 早大、順大、 帝京大、国学大、東国大
 <予選会上がり>
 明大、中大、 日体大、山学大、神大
 法大、中学大、駿河大、専大、 国士大
 <学連推薦>
 学連選抜

 今回の見どころは駒大の連覇なるかだろう。

なんと言っても日本人の絶対的エースがおり、それに選手層の厚さは他大学に抜きんでている。 今の学生長距離では1万メートルの持ちタイムで、28分台はもはや普通になっている。 駒大選手の持タイムは他大学と比べて特にいい、と言う訳ではないが、それは競技会にでているかどうかにもよるので、 額面通りにはいかないのが学生スポーツであり、駅伝だ。

良い状態の時に競技会に出ればその選手の持ちタイムは良い。だからあくまでも持ちタイムは参考程度だろう。 それに特に学生は伸びしろと言うか、何カ月かですっと伸びる選手もいるから、そういう意味でも面白い。

それに箱根は各区間20キロを超えるから、極端に言えば選手の状態次第だとも言える。 つまりは選手の状態を最高の状態に持っていけるかどうかなのだが、やはり選手層の厚さや選手の能力とは無関係ではない。

対抗できるのは青学大と予想できるが、両校といえども1区間でも失敗すれば今年の青学大の往路のような結果になる。 だから見ている方では面白いのだが。

<予想>

 今回もと言うべきだろうが、往路はめまぐるしく順位が入れ替わるレースとなると思われる。

留学生選手を抱えている大学は恐らく往路に配置するだろうが、対抗できる日本人選手も育ちつつある。 駒大の田澤選手は筆頭だが、1万メートルの持ちタイムだけを見れば27分台の日本人選手も何人かおり、 嘗てのように大きな差はないとみる。だが東国大のヴィンセント選手は別格だ。学生のレベルを超えている。

前回の創価大の往路優勝がまだ目に焼き付いているが、今回も山登りの結果次第では、 或いは留学生選手の前後を走る日本人選手の活躍次第で、今回は東国大にその可能性がある。 学生3大駅伝の一つ、出雲駅伝で優勝した実績は侮れない。

・優勝に最も近いチーム

 駒大、青学大

 駒大

駒大は伊勢路の全日本大学ではベストメンバーで臨めなかったそうだが、それでも優勝を勝ち取った。 だが、箱根は区間も多いいし、メンバーが揃わなければ幾ら層が厚いとは言っても伊勢路のようにはいかないだろう。 そこに他大学が漬け込む余地はある。

 青学大

 前回、往路で大失敗した青学大は今回雪辱できるかが見どころだ。前回は1区でまずまずの位置につけたのだが、 2区、3区で遅れ、5区で致命的に遅れて、まさかの往路12位。 復路で巻き返して総合4位になって実力の片りんは見せたものの、今回はリベンジに燃えているだろう。

今回トップ争いに絡まらなければ、学生長距離界の勢力図が変わってしまうかもしれない、そんな予感さえさせる。 年ごとに入れ替わる学生スポーツではそれは必然だが、そういう意味でも今回の箱根は注目だ。

・対抗として

 早大、明大

 この両校は1万メートルの持ちタイムが駒大や青学大と引けを取らない。 往路をいい流れで行けばトップ争いに割り込める力があると思うが、上の2校と比べると経験値が乏しいことだろう。

何れにしても失敗区間を作らないこと、それに尽きる。

・上位を窺うのは

 順大、東洋大

 両校はこれからのチームとみて取り上げた。

それぞれ下級生に有力な選手をがいてチームに活気を与えている。が、空回りすれば撃沈と言う事もあり得るが、 両校とも箱根に関しては実績もあるが、それは強みでもあり足かせともなる。

・先ずはシード権

 東海大、国学大、帝京大、東国大、創価大
 そして予選会から、 中大

 東海大、国学大と帝京大は箱根に関しての実績があり、
 東国大と創価大は有力な留学生がおり、
 そして中大は全日本大学駅伝でシードを獲得した勢いがある。

 今年は創価大の元気がないように見えるが、不気味だ。前回は優勝候補に挙がっていなかったのに、 9区を終えた時点で2位に3分以上先を走っていたのだ。そのメンバーのうち4人が卒業したとは言え、 チームがどんな状況なのか判らないだけに、監督の手腕に注目だ!

中大は前回往路はまさかの19位と出遅れたが、復路は3位、総合12位で、実力の片りんは見せた。 今回の結果次第では復活の兆しは濃厚だ。

 これらの大学は1区間でもブレーキを起こせば、或いは山登りで失敗すればたちまちシード権外に沈む危険はあるが、 それは上記の大学も同じだ。何れにしても往路の結果次第だろう。

無論ここに記していない大学でも、チーム状態によってシード入りは大いにある。

果たして今回はどんなレースと7なるのか楽しみだ。

<振り返って>

いやいや、今年も充分に楽しめた。

中大の吉居選手飛び出しには、ハラハラ・ドキドキ、何処まで続くのかと見守っていたが、 区間新の快走には観る者を充分に楽しませてくれた。元々力のある選手で、昨年は振るわなかったが今年は力を発揮できた、 と言う事だろう。新しい有力選手が出てくるのは見ていて楽しい。

駒大の予想外の失速は予想外だったが、これもまた箱根駅伝かも知れない。 1区間でのちょっとした失敗が優勝候補と言われていたチームでも優勝争いから置いて行かれる。それもまた箱根の面白さかも知れない。

順大、中大と箱根の伝統校が久々に上位の方でゴールしたのも、オールドフアンには懐かしく、 一方、早大の予選落ち、日体大の低迷には寂しさを感じたファンも大勢いるだろう。

今回のレースに限れば青学大の強さが印象に残った。

<往路>

  何と言っても、1区、中大・吉居選手の快走に尽きる。

そのせいか2区の印象が薄くなってしまったが、区間賞を取った駒大・田澤選手の走りは素晴らしかった。 多くの留学生選手が走るなかでの区間賞は見事というほかない。

1・2区で出遅れた順大だが、往路5位で終えたのは総合力がある証拠で、例え出遅れても箱根では挽回可能と言う事だ。

個人の走りでは3区の東国大・丹所選手、4区の創価大・嶋津選手の走りが印象に残った。 共にピッチ走法で、ガッツ溢れる走りで、見ていてワクワクする。あの走りでマラソンを走れるスタミナがつけば、と期待してしまう。 頑張ってほしいものだ。

区間賞
1区;吉居選手
2区;田澤選手
3区;丹所選手
4区;嶋津選手
5区;細谷選手

<復路>

 青学大の強さが印象に残ったレースだった。

3分30秒ほどの差で3位スタートの駒大が青学大を捕らえることが出来るか、との興味と、 10位以内にどの大学が入るかに興味をもってみていた。

だが今の青学大との3分差を縮めるのは、青学大の選手がブレーキを起こさない限り難しい。 逆に少しづつ開いていく。先行する方がメンタリティーの面でも有利なのだ。

10位争いでは10区で法大が東海大をかわしてシード権を取ったのが印象にのこった。 恐らく東海大の選手に何か体に異変か体調不良によるものだろうが、これもまた箱根の怖さだ。 トップを走っていてもそういう大ブレーキは起こる。

区間賞
 6区;牧瀬選手
 7区;岸本選手
 8区;津田選手
 9区;中村選手
10区;中倉選手

結果:
<シード権>
 1位;青学大 2位;順大  3位;駒大  4位;東洋大  5位;東国大
 6位;中大  7位;創価大 8位;国学大 9位;帝京大 10位;法大 
<シード落ち>
11位;東海大 12位;神大 13位;早大 14位;明大 15位;国士大
16位;中学大 17位;日体大18位;山学大19位;駿河大20位;専大 

*学連は17番目

<棄権> なし

(K.K)


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