「文学横浜の会」
新植林を読む
2023年 春期号
「新植林70号」
「巻頭言」
戦争中の困難な状況の中にあっても日本人らしさを失わなかった、と言うような事が書かれているようだが…。
小説「名前のない馬」(二) 中野隆一郎
サンフランシスコに到着したぼくはホテルに宿泊中、マイケル、ジーン、マーガレット、ダンカンと出会う。
エッセイ「おじゃまでしょうが(グアテマラへの旅)」 中條喜美子
前回の続編で、グアテマラ国内アンティグア観光から帰宅まで。
小説「向日葵の花」 シマダ マサコ
娘に負い目を感じている母の目を通した娘を描いてる。
随筆「山形・銀山温泉紀行」 斎藤 剛
表題どおり、次男との山形県の銀山温泉への紀行文。作者の感銘ぶりが伝わってきます。
短歌「朝日歌壇入選歌」 中條喜美子
2019年からの朝日歌壇に入選された短歌8作を載せています。入選されるだけでも大変なのに…。
ノンフィクション「私見・環境と人間(十三)」 清水克子
移民1世のハルコさん、早川雪州の息子・早川雪夫、、雪夫の奥さんの徳子さんとその息子・城太と、
日系人社会の事が書かれている。
随筆「目は口ほどにものを言う」 むらやま たいぞう
運転中にも気になるようになった己の視力の障害の顛末について書いている。
フィクション「シニア楽園 (五)」 柳田煕彦
頭部の怪我で入院、点滴中の酒井が、病院から消えて騒ぎになった。
随筆「なぜアメリカで俳句を詠むのか」 嶋 幸佑
「問題提起」「「私の自問」「アイデンティティー」「アメリカ俳句」「ハンデミック・ハイク」、
そして「行く春や日本へ死ににゆくといふ」と項を分けて、何故アメリカの地で俳句を詠むのか考察している。
日本にいても同じ命題はあるだろうが、異国においては特有の問題意識が起きるのは、そうだろうなと思う。
「ハンデミック・ハイク」では英語の三行詩に多くの人がオンラインで投句した事をとらえ、「人々が求めていたつながりを与えた」といい、
小説「インディアン サマー(三十二)」 杉田廣海
アメリカで活躍した日本人俳優の息子、山川さんとの交友を主に書いてある。
新聞社や編集部でのゴーストライターの仕事は、編集長が戻るまで続いた、で項は終えている。
文芸誌 in USA 新植林 <金田>
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