2D/2H/2Sのビッド・シークェンス  

■オープンの条件

● 基本条件
 HCP  5−11HCP。
 スーツ  よい6枚スーツ。  

● 補足条件
 スーツの質  バルなら、5アナーが3枚あること。(注1)
 他のスーツ  4枚メジャーとボイドがないこと。(注2)
  (注1)2NTレスポンスがフューチャでなければ、SQTが2であればよい。
(注2)3・4番手ではこの制約はない。
 また、非常に良い5枚スーツや貧しい7枚スーツのこともある。

4番手では、2のオープンは避けた方がよいでしょう。

■ レスポンス:

レイズだけがノン・フォーシングです。(RONF=Raise Only Non-Force)
ハンド情報をうるために2NTコンベンションを使います。これは、オポーネントの介入があっても有効です。
標準SAYCはフュチャーを使いますが、オーガストのほうが使いやすいでしょう。

● レイズ
スーツ・レイズはプリエンプティブです。

● 新スーツ
新スーツのレスポンスは1ラウンド・フォーシングで、最低5枚のスーツです。
オプナーは、メジャースーツのレスポンスに対し、3枚サポート又は絵札のあるダブルトンがあればレイズします。
スーツ・フィットがなければ、オプナーはミニマム(5−8ポイント)なら最低レベルでリビッドします。
マキシマム・ハンドなら新スーツ(アーテフィシャルで普通フーチャー)かNT(NTハンド)をビッドします。

N S  ビッドの意味
  2 2  = 5枚以上のよいスーツ。(F1)  
2NT  = フュチャー/オーガスト
3/  = 5枚以上のよいスーツ。(F1)
3  =プリエンプティブ・レイズ。(RONF)   
3NT  =(To play) 
4  = プリエンプティブ・レイズ。(To play)   
4  = (To play) 
4NT  = ブラックウッド。

● フュチャー
このレスポンスはフォーシングで、ゲーム指向です。(これはオポーネントがダブルやビッドで介入しても有効)。
オプナーはミニマム(5−8ポイント)なら、自分のスーツをリビッドします。
マキシマムなら、フュチャー(エースやキング)のあるスーツをビッドし、なければ、3NTをビッドします。
このコンベンションはサイドスーツの質をたずねるので、切札の質のを保証していることが必要です。

● オーガスト
 2NTをオーガスト・コンベンションとして使うこともあります。こちらの方がよく使用されているようです。
 このコンベンションはサイドスーツより切札の質を尋ねるので、オープンするほうも、SQTで切札の条件を決めれます。
ウイーク2・ビッダーは、2NTに対して、下表の要領で答えます。
 
  3 3 3 3 3NT
HCP 5−8 9−11
A・K・Q 1 2 1 2 3