種  名 Gyrosigma simile (Grunow) Boyer
原 記 載 Boyer, 1916. The Diatomaceae of Philadelphia and vicinity. p.76, pl.23, f.4 ?
参考文献 Cleve, 1894. K. Svenska Vet. Akad. Handl. 26(2) p.119.
Hustedt, 1955. Duke Univ. Marine Station Bull. 6. p.34, pl.10, f.3.
Foged, 1984. Bibliotheca Diatomologica Band 5. p.46, pl.40, f.4.
特  徴  殻の大きさ 100-200×20-24
横条線 16-17/10μm
縦条線 16-17/10μm
 殻は線状で殻端は鈍い丸形。軸域及び縦溝は殻の中央から僅かに偏心してS字状に走り,極節は先端に抜ける。中心域は小さい。Hustedt(1955)はBeaufortの試料に基づいて小型ではあるがと断りながら次のように記している。殻縁は平行で,殻端は広円形。中心域は小さな円形で,軸域は殻面を偏心して走る。殻長85-100μm,殻幅13-16μm,殻の長さと幅の比は6:1。横条線は15/10μm,縦条線はおよそ16/10μm。Foged(1984)はキュ−バから殻長82μm,殻幅16μmの個体を報告して写真を提供している。写真の計測では横条線15/10μm,縦条線17/10μmである。筆者が松川浦から得た個体は殻長87-89μm,殻幅13-14μmでやや細身である。条線は縦横とも16/10μmでHustedt(l. c.)の記載にほぼ一致した。Foged(l. c.)の報告を含めて原記載されたものより小型の個体が普通ではないかと推定できる。独特な形態から同定が容易な分類群である。汽水に産する。希産。

  
分  布 Type locality-----Philadelphia
日本の産地-----松川浦(福島県)
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