種  名 Gyrosigma prolongatum (W. Smith) Griff. et Henfr.
 原 記 載 Griffith et Henfrey 1856 Diatomaceae in "Micrographic Dictionary"p.303 fig.11/23
Cleve, 1894. K. Svenska Vet. Akad. Handl. 26(2) p.117.
 参考文献 Boyer 1916 p.76 pl.38 f.13.
Reid, G. 2004. p.49. f.14-22.
 特  徴  殻の大きさ 110-250×5-15
横条線 21-22/10μm 平行で明瞭
縦条線 微細LMでは認めにくい(Cleve 1894, Boyer 1916 の両者とも縦条線は微細として数値は記述していない。Reid (2004)はW. Smith (1849)のタイプ標本から条線数は縦横とも21-21/10μmとしているが,提示のSEMの図からは縦条線は35-40/10μmと計測できる。おそらくReidが誤認したものと推測できる。
 殻は僅かにS字状に曲がり,殻端に向かって徐々に細くなる極めて細長い線状皮針形の分類群である。殻端は尖円形。軸域及び縦溝は殻の中央を走る。中心域は小さな円形。極節は小さな黒丸点状をなす。松川浦から得た個体は,殻長75-100μm,殻幅6-8μm,横条線は21-22/10μmの小型の個体であった。縦条線が明確に計測できなかったことから疑問が残るがGyrosigma prolongatumとした。希産種。海産沿岸性種とされているが汽水に産す。筆者は八郎潟及び松川浦から採取した。

 分  布 Type locality-----North Sea
日本の産地-----八郎潟(秋田県:原口),松川浦(福島県:原口)

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