点盛り表 | |
東人 | 9 |
ぷくぷくと骨よくしなる団扇かな | 翠○利希○ |
その下に万のためいき遠花火 | 利○希 |
地ビールの税金ほどを飲み残す | 筝 |
夕顔や祖母は十九で母を産み | |
優曇華や姫鏡台に空気孔 | |
千恵子 | 15 |
優曇華や開け閉てきしむ船箪笥 | 宗正筝○利 |
母いまも天津土産の絹団扇 | 宗○和◎ |
醤油屋の軒に夕顔明りかな | 宗和正○ |
湾深く入りくる波や浜おもと | 宗 |
さあ旅へ列車窓辺に缶ビール | |
希覯子 | 15 |
優曇華や障子に猫の通ひ路 | 宗利◎武和 |
優曇華や霊安室に造花供花 | 宗千◎ |
添い寝する母半眼に団扇振る | 武筝 |
夕顔や盛塩を置く金田中 | 宗正 |
ビール干す天上天下唯我独尊 | 宗 |
和博 | 14 |
絵団扇の熱風を生み四畳半 | 宗◎翠筝 |
夕顔や寡黙な人の誉め言葉 | 千筝◎翠 |
優曇華や天井桟敷の男衆 | 宗武◎ |
蛇口より先づお湯の出る極暑かな | |
プリン体多きビールの旨きこと | |
利孟 | 12 |
優曇華や釣り落としたる魚のこと | 宗翠◎ |
もうどうにでもしてと一言熱帯夜 | 正◎ |
まづビールなどと呟き厨事 | 千○ |
藁床の夕顔光もて昏るる | 宗○ |
飛びとびに読み解く反古の渋団扇 | 宗 |
白美 | 9 |
鍵つ子の夕顔の花と母を待つ | 宗武○ |
黒旨し煉瓦倉庫のビアテラス | 和翠 |
コースター指でころがしビアホール | 利希 |
優曇華や産湯つかひし盥桶 | 宗 |
海水浴債鬼のごとく児らは急く | 宗 |
筝円 | 9 |
優曇華や数確かめて針仕舞ふ | 宗正千武希◎ |
手を止める団扇に飛びつく猫のゐて | 千 |
暑き夜の磁気をも制す口跡や | 宗 |
夕顔の花陽を追はず日を待たず | |
のどごしの音大らかに麦酒干す | |
武甲 | 7 |
酢で締める飯の輝き大団扇 | 宗○正 |
優曇華や宿直室の黄燈下 | 宗希 |
ペンギンも熊も動かず大暑の日 | 宗 |
地ビールの試飲で終はるガイドツアー | 宗 |
夕顔の花浮く棚や風微か | |
正 | 6 |
シェイクスピア繙きをれば来兆す | 宗◎翠筝 |
ラーメン屋に名入りの団扇柳橋 | 宗 |
優曇華や上野の森の青テント | |
夕顔やをんなの命はかなくて | |
パブで飲む温き麦酒をちびちびと | |
翠月 | 2 |
庭の灯に町の灯加へバルコニー | 宗 |
夕顔の白さの沈む夜の底 | 宗 |
十個持つボーイ得意気ビアホール | |
白団扇ちよつと会釈の夕言葉 | |
優曇華や辞典も謎の珍花説 |