原宿句会例会点盛り
千恵子
絶壁を蝶のぼりゆく山開き 利○和美◎
のぼりゆくが面白いようで、ちょっと食い足りない 七夕や朝夕かはる子の願ひ 笹和筝白
そうだろうけど、事柄って感じでは 職退きてよりの安穏梅実る 利○白 昼の月残る丘陵メロン穫る 利○ 追い山に明け初めの空走り出す 利希
希覯子 生まるるも老いるも木場に竹牀几 利○美笹宮和◎
受けましたね、懐古趣味が 銀皿にメロンの冷えの傳はり来 和○白○ 梅を干す唐箕一杯で足りる 利宮美
唐箕については、機械ではないかという議論有り、理屈っぽい 浄め水われにもかかる博多祭 利白 篤農の禰宜の祝詞や山開き 利○
正 詰められし瓶に息づく実梅かな 希◎和笹◎
互選の評価は高かったが、どうも納得のいかない句、息づくかね?とか 真青なる空に噴煙山開き 利◎希○
天にしたら、真青なるは、枝垂れ桜に尽きている、選が悪いとブーイング、反省 山笠駆ける軒先に置く大バケツ 利○宮○筝 夕風にうきくさ揺るる鏡池 利
切れが欲しいです 病床のメロンの味の忘れざる
何だあいつは、見舞いにメロンひとつしか持ってこなかった、然もこんなにまずくてなんてよき時代のお話でしょうかね
白美 たくしあぐ法衣の袖や冷素麺 利◎宮◎ 山笠は唸りて大蛇猛りたる 利○
分からないね 病室に色柔らかきメロンかな 利○ 母書きし梅酒のラベル字の若き 利筝
文章として意味は通じるけど、もうちょっと表現に工夫がいるでしょ ヘリコプター今年も廻りて山開き
そうですか、共有できる実感ではないですね
美穂子 待ち切れぬ山笠に鳴る明け太鼓 利笹○
なんだろ、分かりづらいね
梅つけて青み帯びたり厨の灯 利筝◎
梅漬けての「て」が理になるのですね 逆光に分くる影浮き夏暖簾 利○
暖簾の下がった入り口が逆光になっている、そこを割るようにして影が入って来るというのは分かるのですが、表現が足りないのでは 熱の子の唇赤くメロン食む 利 とりどりの色待ち兼ねし山開き
利孟 身の幅の蔭拾ひゆく夏日かな 美○白◎ 動かぬと見ゆるが消えてなめくじら 希筝○ 支配人よりとメロンに白ナフキン 親の背に山笠追ふ尻の担ぎ縄 梅漬ける海の湿りの塩ふりて
翠月 二つ切り果糖の極の新メロン 利○ 世話好きな伯母の教への梅酒かな 利
よほど特別のレシピのある梅酒のようで随分勿体が付く感じですが・ 夏負けや慈愛まなこのマリア像 利
磔像のイエスというのはたしかに夏負けのごとき貧弱な肢体である、それとふくよかなマリアとの対比と見るとなかなかに面白い 逞しき男の肩や山開き 山笠の手振り身振りやみな美人
山笠は女人禁制、不浄の者入るべからずなどと番所に書いていたところもあったそうで、これは今年から申し合わせでやめたというが、ともかく、山笠と女踊りは結びつかない、花笠踊りにしたらよいのでは
武甲 それぞれの思ひ背負ひて山開き 笹
思い、重いの掛詞ですか?、山にそんなに複雑な思いを持っては登らないと思うのですが、残念なことに拙の属した大学の登山サークルは部員減少のため廃部となりますのでそういう思いもあるのでしょうか 生ハムの塩気和ますメロンかな 山笠の山をたぎらす男意気 利
山笠ならずともですね、山笠の山ってなんでしょうね 七夕や灯りなき夜の反戦歌
二物衝撃はそこはかとない響き合いがなければならないが、もう、7月7日に反戦集会があったかどうかなど覚えている人はいないでしょう
筝円 中陰の満ちたる今朝に出す実梅 利○
実梅がおかずになってるみたいで、あんまり手抜きでないかい? 自転車で博多山笠ひとめぐり
たしかにそういう方もいらっしゃるでしょうが 退院の荷物の中のメロンかな
こちらも食べきれない見舞いのメロンを頂いてという句です 山開き六根清浄意は知らず
あんまり、そういう話をしてみてもね 七夕や雨の多摩川越えゆかば
和博 夕張のメロンに残る鉱山の色 利 海開きライフセーバー控えけり 町衆の締込みきりり山笠走る 青空や富士五号目の山開き
たしかにそういうことはあります、でこれでは報告に過ぎません 青天の梅干しの皺深くなり
青天のの「の」はどんなもんでしょう、梅干して青空に皺深くなるとか梅干しに皺があるのは当たり前で、皺があるから梅干しって位なもんではないですか