原宿句会例会点盛り
和博
闇のやや押し退けられて流燈会 利◎
よくありますが努力賞
大波止の船のラッシュよ流燈会
大波止ってのは、長崎の精霊舟の流し場です
一葉落つ今生の時を刻みつつ
秋茄子の日粒たつぷり蔵しけり
日粒に時間のような意味があるとのことですが、分かりません
色褪せし畳半畳大西日 利○
希覯子
精霊舟和夫和子の名の多き
大正中期に流行った名前だそうですが、ちょっと通じないかも
秋茄子や貝殻つけし竹支柱
ちょっと分かりづらい、漁師の小屋の前の畑みたいなことのようだが
草いきれ乗せて園丁猫車 利和◎
押すとかだとはおもいますが
桐一葉建仁寺垣新しき
垣根の組み方であることは承知しておりますが、それがうまく響いて
くるかはべつ、垣繕うという春の季語もちょっと出てきたりして
翠月
矢絣の女の茶立てや桐一葉
秋茄子の漬けに自信や若女将
漬けに自信?、秋茄子の漬け物自慢とか、味の話でしょ
懇ろな精霊流し一老女
一老女はどうにも頂けません
若妻の御下げの髪や梅雨晴れ間
秋茄子や女房は夫を尻に敷き
千仞の谷に虹置く大瀑布
千尋の谷の虹ってすごすぎません
桐一葉落ちて政局動き出す
臭すぎます、オリジナルのままでしょ
さんざめき果ては闇路の精霊舟
臭いな
雨上がり蜩しげき夕餉かな
白美
髪切って夏山やけにむさくるし
意味不明
寄り道もせで燈篭の流れゆく
擬人化がさほどの効果を生んでいない
秋茄子や調度を入れて婿の部屋
いくらなんでも、丁度まで揃えて貰ったのでは婿も立場がありますまい
桐一葉落ちて棟割長屋かな 希和
壁向かひ浚ふ笛の譜藍浴衣
笛の譜などという必要があるか?
美穂子
流れ出て精霊星になるばかり
重きドア軋む聖堂一葉落つ
夏の夜やぐるりと長き牛の舌 和○
ぐるりとが動き、そして長い、表現に違和感を覚えます
ひっそりと色漲らせ秋の茄子
朝顔の中に魂五分の虫
五分の魂は安易ですよ
利孟
短夜やアイスペールに溜まる水
木となりて葉には疲れの秋茄子
桐一葉常は灯の無き葬祭場 希和
数灯し暗き精霊流しかな
須弥壇の涼しき闇を焼く護摩火
筝円
表札に生き様覚ゆ桐一葉
覚えるは余分、生き様っていやな言葉です
ゆつくりと生きて精霊流しかな
私は元気よってことですか、作者が分からないと句が理解できない
のは駄目です
河童忌や家族に見せぬ仕事の目
離れすぎてるけど
虫喰ひの葉に秋茄子の艶つやし 利希◎
勘三郎せんべいのこげ雷雨過ぐ
焼いているが焦がしてしまったというのか、焦げ目そのものなのか?