178回点盛り
白美 田楽や串もて語る三国志 利○千正○美◎室 「串もて」が講釈をしているようでどうも違う 春雷や硝子越しなるキスをして 利◎正美 冠を背に負ふ稚児の花祭り 利室◎美 負ふを佳とするものと不可とするもの両論 桜草咲いて明るき沼となり 利箏○ なり、と流す必要はないでしょう 春休み動画ばかりの映画館 美穂子 控えめに書く督促状万愚節 利箏・○和◎ 控えめをもっと具体化するかあくどくするかなにかひねらないと 山起こす風に連れられ春の雷 利武○ 山眠るを起こす風というのが機知であり情である 田楽を乗せ舟を模す竹の皿 利○ でよろしいでしょう、青竹を輪切りにして作るというのは案外難しいはずですが 土提下りる足の危ふささくら草 利千 寺址の石にも一輪仏生会 国分尼寺が読みたかったとか、「にも」の「も」でわからなくなる 利孟 新しき町はひらがな桜草 箏正◎船◎・美 行く刻のぬるさを芯に味噌田楽 和○ 花祭年少組のてんでの背 眼鏡掛けたること忘れ四月来る 春雷や人の顔見て逃げる猫 武甲 地図になき砂漠の河や雪解水 利・◎和 雪解時だけの河を言うならこうすべきでしょう 田楽や店を貸し切るロケ現場 箏室 そんな大掛かりな田楽屋ってのは? ガレージで開くバザーや桜草 利○ 先行句ありというが、桜草がよろし 春の雷出会ひて後の仲直り ・ ? 秤なき命の重さ花祭 利 箏円 田楽や土間にころがる赤い下駄 利白◎美○ 赤い鼻緒の女下駄くらいにみましたが、子供の塗り下駄だと、ちょっとつまらない気がするのです 桜草写真添へたる内祝 利武・ 花祭り紙コップの口ひしゃげたる 利○ こなれない 畝山に息吹の兆し春の雷 息吹というのは、兆しを意味することもあり、うるさい、また畝を作る、盛り上がったところが畝ですから、畝山は? 注文のランチ待つ間のめかり時 あたりまえやね 正 沙翁劇見ての帰りや春の雷 箏◎白室○ リア王ですか?、いろいろある、でもこういう風に他の「作品」にもたれるの嫌いなのです 田楽を頬張り味噌の顔となる 利○ ユニークで面白い 入相は雨となりけり灌仏会 利 夕方からの花祭りみたいだが、お開きの夕方には雨になったことよでしょう ちひろ描く少女の面影桜草 白 面影っていうのかね、ちひろのは? 仏壇へ子の手の伸びし桜餅 今時、こんな子もいないでしょう 千恵子 歯科医師の大きマスクや桜草 利室 「や」の切りが? 田楽や茶屋より見上ぐ天守閣 利武 犬山城だそうですが、それが大きな意味を持つわけでも 夜桜やそば屋の角の道標 武 浦和駅前の老舗の蕎麦屋がこうだそうでして 和尚さんは園長先生花祭 利 雲ごめの空よりこぼれ春の雷 希覯子 春雷や句読点無き頌徳碑 利正和 花祭り一姫二太郎稚児の中 千○ 子供二人を行列に出してるということらしいが、それで・・ 花筵リュックザックはさくら組 こんなのあった! 田楽串紋次郎の爪楊枝 古いね、紋次郎のはそんな半端な長さではないとの酷評も 和博 望まれぬ子の笑ひ声花祭り 利武◎ 親の句ではなく、孤児院か何かだと思うが、暗いね 闘病てふ言葉の力桜咲く 正 ちと苦しい 春雷や臥せた子の手を握りしめ オーバーでは 隠居して田楽焼きと昼の酒 気取らない肴ならなんでもいけます 勤行の後の尼僧よ桜餅 美子 春雷や歯茎の小骨舌で抜く 利○ 味噌田楽あり「マス」旗が風に揺れ 和 □に斜線の「桝かけ」だけ、結構月並みな印象 花衣軽きをまとひ闊歩する 闊歩はいかがか 浴の水艶やかに落つ花祭 浴の水? 馬の背に任せる股や桜草 席題句、間に合わなかったので、追加ですが、股を任せるって?、美子さんて文学部の枠を外れようと意識がありすぎないかって思うんです