185回点盛り
武甲
晒し置く石炭バケツ北校舎 利山白◎
晒し置くというと放置されている感じ、北校舎か校舎裏か、
新札も女性登用文化の日 利和正◎
女性登用、ちょっと差別的かも
立冬や粥膳すする旅の朝 *○和
粥は啜れるが膳は啜れない、旅の朝の設定は安直、粥なり朝なりを描写すること
朝刊を届けし音や夜学の灯 利*室
誰の視点でいるか、届けし音は新聞少年、夜学の灯は勉強している人でしょ
母島に捕鯨の証し学舎址
添削句でも季語は無いかも
美穂子
石炭の火掻けば闇の震へけり 利◎山◎和地
暗がりの中に夜通し燃やすストーブなどこんな感じ
座せばすぐ膝に猫寄る夜学かな 利武正山
夜学の厳しさが猫で甘くなりすぎて、季語が生きてないような
立冬の陽の滲む蔵の壁の罅
ヒノシムをヒニジムとして「の」を一つ減らしました
調査てふ出航もあり捕鯨船 武 
ちょっと直しずらいが?
足許に命眠らせ草紅葉
来年の用意なんですが、理屈っぽくて面白くない
白美
石炭の燃えてジュラ紀の終わりかな 利山○正
複雑怪奇、如何様にも鑑賞できそうで面白い
安皿に盛られ薄切り鯨肉 利○*
ちょっと贅沢な鯨肉、薄っぺらく切られて居酒屋のサービスメニュー、ちょっとわびしいのが良いかも
微かなる地震に目覚めて冬に入る 利○*
阪神震災以来、地震は冬のものとなりつつありますね
幕間のシャンパン余し冬茜
結構ワインが飲めるホールなど、桟敷でも良いのですが、窓の外の冬茜に見とれているうちに開演のブザー
金髪も茶髪もありて夜学の子
希覯子
鯨捌く大薙刀のごと刃 利和◎
大なぎなたそのものでしょう
立冬や金のなる木に薄埃 利白○
金のなる木の埃、前にもありませんでしたか
鴨撃ちや車の犬は後向く
だから?
炭俵に詰めて契約野菜来る
美子
バスの尻ぐっと振り入れ紅葉坂 武◎
駅二つ過ぎ早や暮色冬に入る 武○
じっくり考えると、二駅も行かないうちに暮れてしまったとなるのだが、やはり、時間経過を読むのは俳句は難しい
鯨鍋囲む恋文横町裏
早々と石炭手当貰ひけり
創造の神降りてくる夜学なり
美子的感性
小鳥来る森に詩聖を祀る堂 利○室
ヨーロッパ的だが中国ってのが面白い、杜甫
立冬やエスプレッソを熱く濃く 武白
をとすると、そのように意図して淹れるのだが、エスプレッソってのはそう変えられるものではないような
日章旗南氷洋に鯨追ひ
少年雑誌にこういう絵がありました
茅屋に石炭焚きし新婚期
山小屋の洋燈小暗き夜学かな
和博
妻を恋ふ歌かもしれず鯨鳴く 利○山正
小春日の平城の京の朱雀門 利 
石炭のストーブなどで育ちけり
厳戒の包囲の街や今朝の冬
辞表にて断ち切る迷ひ今朝の冬
利孟
ストールを纏ひ臍だし娘かな *◎
書き取りの間を石炭を焚く教師 室 
可聴域はづれし波長鯨鳴く
線香の銘に雲、風冬立てり
墨色に紙の相性夜学の火