192回点盛り
美子 頚椎の輪切りのフィルム梅雨に入る 利か○白正○武◎ 頚椎ヘルニアへのお見舞いも含め満票でした 畳紙に懐かしき文字をけら焚く 利か白○ 類想とは真に不思議、利孟も母の覚書というのを作りました 電柱に見張りの烏枇杷たわわ 利○白 帯緩く低く締めけり衣更 利○ 箏円 衣更空の色着る作業員 利◎武 ナッパ服もこんなにからっとした風に詠めるのですね 白牡丹光の中にくずれ落つ 利直○ ありがち 入梅や空の重さに耐へる街 直◎ 耐えるがいかがか? 抹香のしみこむ畳うけら焚く 利直正 旧校舎窓に届きて枇杷実る 普通二階の窓だろうが、どういうことか書いてない 白美 手で測る腕の肉付き更衣 利◎か◎ これ一句だけなら特選にはしないのだが、面白いね、原宿風 留守番の仕事の一つうけら焚く 利○ 入梅や焼海苔炙る裏表 利正 上手に炙らないといけないけど、主婦感覚もこのあたりは品が良い 桟にある微かな埃枇杷熟るる 利 微笑みに優美な翳り夏帽子 利 臭いね 正 蒼朮を焚いて書斎の人となる 利か○ 薪で焼く村のパン屋や麦の秋 利○ なるほどね、印象派ですか 古伊万里の皿に枇杷盛る骨董屋 利○ 伊万里って、やはり枇杷のとれる地方ってこともありますから 更衣クールビズてふ語の流行り 武 更衣はべた即きでしょう 登り窯の煙かそけき梅雨入かな 利 登り窯ってのはすごい勢いで焚くもので、かそけき煙は予熱する段階くらいか 武甲 軒先に雛の鳴く声枇杷熟るる 直白 携行の品に傘添へ梅雨に入る 利直 携行の品というのが見えてこない 肩に提ぐスクールバッグ更衣 利 紫陽花や衣たたみおく乱れ箱 利 乱れ箱ってそんなものです この先は予報士泣かせうけら焚く 直人 降りつみし浮世の塵も更衣 利正◎ 「も」を使うのはよほどの吟味が要ります 紫陽花にローラアシュレイ似合う人 利 に、似合うはどんなもんか 仏前に供えし枇杷やほのあかり 利 「や」で切ると、枇杷が供えられている、ほの明りがどこからかさしているとなって意味がわかんない 人待ちて黄心樹をきりをけらたく 「おがたま」あんまり難しいのはルビ振っておいてください、花は大体季語だと思っておく方がよろしい 梅雨入りや肩の痛みにそれと知れ 湿気が増えると神経痛が出る、分かるけど、日記ではないのです 利孟 梅雨に入る握り手擦れの皮鞄 白◎か なんとかこれだけ互選が入ってほっとしました 巣燕の尾嘴露はに丸みけり 腕まくりするそれだけの夏衣 ボタ山の裾の石組み枇杷熟るる 蒼朮焚く復刻「球根栽培法」 皆50台だというのに、「球根栽培法」知らないのか、日共の暴力革命闘争の輝かしい一ページの証左でしょうが