203回点盛り
白美 紅薔薇や日干し煉瓦の塔の邑 利◎直◎正◎ いいですね 蓋重き車長持桐の花 利○正美恵 雑貨みな中国のタグ花槐 利恵正 小満や山菜詰めし荷の届く 利美○ 田植えの夜腰揉み解す孫の足 利 ありそうですね 正 獅子に乗る文殊菩薩の薄暑かな 利◎白◎ 上手く出来ました、像の普賢菩薩ではなまめかしくていけないし 小満の風帆に孕み帆曳舟 利○正美恵 シンプルに表現しましょう 水湛へ蛇笏の国は田植前 利美◎ 剪りとりて柩に入れる庭の薔薇 利 桐の花薬箪笥置く蔵二階 利美 かめ 抜き足の儘ならぬまま田植かな 利白○武恵 抜き足差し足ってのがあるので、抜き足はいただけない 手を取りて渡る飛び石若楓 利恵○正 野呂さんちとおかし? 小満や声で吐き出す呼吸法 利○ 愛人の名前忍ばせ白き薔薇 美子 精魂のバラ展を出てやつれけり 正○ やはり言葉が足らないでしょう、感覚的に過ぎる 洗ひ場に大鍋浸し桐の花 利○ 五月雨や巌噛む苔の光充つ 利 巌噛むは強すぎて実態と乖離しませんか 小満の陰笛渡る浅野川 利 「陰笛」物陰より吹いて聞こえるような笛の音・・美しい音色とされる 海山の風吹き田植盛んなり 利 美子さん、一連の金沢行詠です 武甲 母の日や壁埋めつくすクレヨン画 利恵◎ 幼稚園の行事かな 顔つきも学童らしく小満かな 利 田植機の音軽やかに水揺らす 利 軽やかに揺らすでは食いたりない 薔薇の園ベンチはどれも二人掛け 利 桐咲ける事務所をあとに出陣す 選挙ですか? 恵一 田植機の音間遠なる沃野かな 武○ 間遠、沃野いずれも理解不能 青空の剥がれて落ちぬ桐の花 利白 待つ人はいまだ来らず薔薇に雨 利 小満や潮に埋もれる貝の色 潮に埋もれる?、色というなら具体的な赤とか青とかを 靴音を高く響かせ薔薇ささぐ コンサートのあとの花束贈呈だそうですが、軍歌の蹠を打ち合わせて、薔薇の花束を美女にささげているようなとしか理解できなかった、たとえばベル薔薇のオスカルみたいな 古内 五月闇香の匂ひゆく彼方まで 利直○部 新友(あらとも)と並び腰かけ田植飯 アラトモとか、タウエメシとか自分だけの造語は禁じ手です 宣誓の響き渡りし小満に 白薔薇や手折る祖母の手愛らしく 愛らしきはないでしょう 直人 青白き脛も泥田の田植えかな 利美 内裏には紫紺の衣桐の花 利 障子開け風を碧に新茶かな 三句切れを解消しても障子=冬は解消できない 薔薇真紅別れ話は持ち出せず 還暦に茶を立ててみる小満かな 利孟 逃げ惑ひながらも群のめだかかな 武◎ 小満の木漏れ日青く香りけり 白直 貰ひ湯のさらのタオルや田植済む 白直 桐の花かつて庄屋の長屋門 武直 白薔薇や車の寄れば開く車庫