212回点盛り
利孟 淡雪や飯粒で貼る火伏札 美◎比◎ 爪皮の下駄と唐傘針供養 正◎比美 黒錆のふきたる和釘雨水かな 美○ 焦げ藁の残る首刎ね目刺喰ふ 美 掃き寄せるそばから散らし春一番 比呂四 晒されて腹より細る目刺しかな 利◎白◎武正 侘助のほころび初む雨水かな 利○ 事務室の窓少し開け春の風 利 針山の針の隙間に針供養 利 淡雪や目覚めに替えて消へし夢 替えて>替へて、消へし>消えし、仮名遣い注意! 美子 付添ひを終へて深夜の蜆汁 利○耕武比正 やつれ猫肩いからせて行く雨水 利○ 淡雪の踏まれて立体交差点 耕利 踏まれて・・人が歩いてるのでは? お針子も晴れ着で参る針供養 利耕 回遊の姿に目刺干されけり 利 干し簾に並べているのね 白美 ジャズ流る福生の街の目刺かな 利○正○耕○ 淡雪や葵の紋の寺扉 武◎ 棒鱈の煮付け余して湯治客 利○ 屋上のクレーンの延びて雨水かな 利 針山の赤い半円針供養 武甲 試し乗る新型農機雨水かな 利◎白○比 淡雪や発車を知らす童謡歌 利○美 童謡歌ではイメージが膨らんでこないが、ひろの駅に「今は山中」が流れるそうです 太巻きを頬張り炙る目刺かな 利 恵方寿司と焼かがし 蝋梅や二時間待ちの登攀駅 利 秩父の宝登山の蝋梅見物なのですが、分からんでしょうね 運針の細き指先針供養 つきすぎです 耕平 手に取りて一会を納め針供養 利○武○白 とりし、とすることで縁が生まれます 羽織る物少し薄めに雨水かな 利正 当たり前をあたりまえに読んでも拡がらない 淡雪の止まぬ日の暮静かなる 利 旧友の集ひし朝餉目刺焼く 利 シチュエーション不明、朝飯に小さなコンロが出てくる宿の膳てことか? 薄氷を傘でつつく子楽しそう そう>さう 恵一 しののめの冬木立より大鴉 利○白 淡雪を払うや濡るる指のさき 耕◎ ほの白き目刺にひびく波の音 利 マラソンの選手雨水の水を飲む 利 正 山川のものみな光る雨水かな 武◎ 目刺焼く煙立ちこむガード下 利○ 淡雪やはかなきものに老いの恋 白 老いの恋が儚いなら何事でもない 町中に管弦ひびき針供養 利 そんなに派手か? 春潮の木の間がくれに鳥の声 ?主語が3つ 直人 淡雪を前髪にとめ笑みし人 比○ 景の切り取りとは言えない、落雪をかぶったなら、なにか反応があろうが、一片の雪では認知も難しかろう 摘み草に一人籠負ひ雨水の野 利正 芽吹きしを足裏に聞き野道行く 利 目刺し焼く七輪の火を煽ふぎおり 利 おり>をり