214回点盛り
正 風船の飛んでキリンの頸の上 白○K◎耕◎ 動物園での逃げ風船ね、分かんなかった 潮風の味滲む島の干鰈 利○耕 水温む湖に一番星生るる 白◎ 水温むってのは夜でもだが、昼の雰囲気では 清明や「氷を溶かす旅」の客(温家宝首相) 利 囀やゴシップで売る週刊誌 利孟 皿の呉須滲む白さの干鰈 正◎ 花の咲く向きに風道熊谷草 白比○ 囀や指先だけで書くメール 白武 清明の飛沫真つ向海豚ショー 耕比 地下駅に流るる水も温みけり K○ 美子 酒呑みの手慣れて毟る干鰈 耕◎正 手慣れて? 清明や童の髪に天使の輪 利武○ ワラベって絶対嫌いです、天使の輪が分かるか? 駆け引きの荒々しきも鳥の恋 利○武 鈴生なりの囀り抱く大樹かな 利○ 直人 清明や夜半の桜のかほりかな 利○耕 囀りや老女ばかりの野点かな 利比 や&かなはいけません 干し鰈若狭の朝のささめごと K武 なんだ? 払暁の侘寝輾転桜冷え 利正 病付き肘枕する花見かな 白美 囀りや出窓にこぼるパンの屑 利○K 手のひらに紙石鹸や水温む 比◎ 枕辺にミントチョコある暮の春 利 清明や金銀市場の賑はえり 利 地方紙のおめでた記事や干鰈 武甲 黄ばみゆく写真の叫び昭和の日 利◎白正○ 清明や生まれイランの塗装工 利 囀りや名前連呼の選挙カー 比 音音と重なるね 干鰈一人囲碁する乾物商 乾物屋が干し鰈というのは違うでしょう、一人囲碁するってのも? 水温む順番を待つ洗車かな 恵一 藻のなかへ走りゆく影水温む 利武◎耕正 清明の山のさみどりうすみどり 利 アパートのミニ鯉のぼり窓ごとに 総身に喝采あびて囀れり ? 酔客も寡黙になりぬ干鰈 蟹ではないですから、さほどの手間でもないでしょう 耕平 水温む川に魚の泥けむり 利○ 日一日と新芽も伸びて清和かな 利 清和? 風受けて白さ鮮やか干鰈 利 鶯の声で目覚めし島の朝(青ヶ島にて) 利 くらいなところで 囀りやボトル片手の山あるき 何でも記録すれば俳句というわけにはいかない 比呂四 六角の網目の透けて干鰈 利◎ 干し網の痕がね、 清明や着こなし軽く闊歩して K 囀りの径に目を止む淑女かな 淑女? 春塵を斜に構へて躱しけり ブレザーを肩に引つ提げ水温む