215回点盛り
利孟 ダービーの朝や馬房の浄め塩 比◎K◎耕○正◎ ふぬけたるままの足腰初蛙 比○白◎ 李もぐ甘酸つぱさを口に溜め 耕◎正 群れ膨れきれば積まれて蜂の箱 正 千の風のひとつとなりて初夏の風 武甲 母の日や家事代行の大ちらし 利◎耕正○ 流水に笊ごと浸す李かな 比K ダービーや赤鉛筆をはさむ耳 利 品の無いダービーです いつになく憲法談義初夏の宴 正 金印の島にまぶしき卯波立つ 利K○ 李下過ぎて阿弥陀被りの帽正す 利白○ 臍出して街ゆく初夏のパリジェンヌ 利○ オペラ座に棲む蜜蜂を羨めり 利 ダービーの勝利の陰に調教師 恵一 ジョギングの息あらきまま李食ぶ 利○比 蜂死して花粉のなかに乾びおり 利◎ 天空へあぐる狼煙や栃の花 利 みづうみに乗り出す舟や初夏の木々 利 湖に乗り出すって大げさかも やったぞとダービー馬より鞍はずす 利 やったぞ!は直截すぎるでしょう 白美 球音の響く校舎に初夏来たる 利K耕 飛ぶ蜂の頭の裏にも黄の花粉 利K耕 蜂の頭の後ろってどこかと言われてもね 惜敗といひてダービー帰りかな 利○ 酸いをとり外れと言ふて李喰ふ 音便の表記を間違わないように 二次元の座標軸描く立夏かな デカルト座標というのですって! 比呂四 ダービーの新聞捩じり捨てて果つ 利◎ さもあらん 蜂の群れ退治に人の群れてをり 利 傷心のすっぱさよぎり李食ふ 利 新樹光大地をつかむ児の足裏 利 発夏やスローフードの自家菜園 直人 夏初め裾翻し巫女二人 利○ 蕗青み五百羅漢の御衣かな 利 蕗青むって、最初からでしょう 還暦や土間に七輪蕗を煮る 利 浅黒き男の齧るすももかな 駑馬なれば横目で見居るダービーかな そういうシチュエーションがあればだが 耕平 大木の下でひと息初夏の風 利 大木ではイメージがぼんやりでしょう 尾根をゆく万緑の先光る湖 ダービーや末足に賭け馬券買ふ 熟れたるを皮ごと喰らふ李かな 足長の蜂に刺れて夢覚める 足長の蜂というと、短足の蜂もいることになりそう