217回点盛り
白美 帰省子の食べては鯔のごとく寝る 利○恵◎ 鯔たしかに、ワード系の変換では出てきますが、とど」はむりがあります 梅干を頬張り異国の朝餉了ふ 利◎耕 やはり外国旅行は梅干ですか 耳病んで水着売り場のまぶしかり 利 直るまで水泳は駄目、まあ、夏休み中はプールは駄目ねなんて言われたくらいでは、「まぶしかり」という縁の無さはないでしょう 化粧直ししても崩れる小暑かな 利 化粧直しという言葉ちゃんと存在するが、そういう名詞をわざわざするで動詞化するってのも不自然な、なにか、楽屋でとかならそれらしい雰囲気があれば別だが 妻となり殊更似合ふ藍浴衣 利 自分のことか、誰のことだ? 恵一 梅干や母より受けし薄き眉 利○美○ 作者が分かると余計だが、梅干が自家製という育ち方だったんだなと 挨拶に回る背広も小暑かな 利白◎ 恵一さん某署長へご栄転、挨拶回りが大変なんだあ! 年経ても浴衣姿の身に添はず 利美 鳳仙花門柱ひとつ残りたる 利 受話器より帰省うながす母の声 正 帰省と使ってはいるが、日常的過ぎる光景ね 美子 落ち着かぬ裾の軽さや宿浴衣 利○白恵正 一読句意明快にして活写とはこういうこと 帰省せり仏間に夜具の積まれゐて 利正白 鷺の首いよいよ白し青田中 利耕○ いよいよが、どんなもんか 農協の農機具フェアー小暑かな 農機具フェア、以前も題材にしたような 義嫁の干す梅干母に似て非なり 小姑の細かさはあるけど、どうですか 武甲 水細き蛇口もどかし小暑かな 利◎正美 海開き肌真っ黒の監視員 利耕 梅干を解してすする朝茶漬け 利○ 出迎への笑顔の中へ帰省かな 利 の中へ」となると、村を挙げての出迎えみたいで異様かも 耕平 言へぬ事胸に抱きつ帰省かな 白正◎ 言えぬ事、それで思い当たる人なんだろうと思う人、だから俳句は面白いが、ちと観念的過ぎる 軽装の貼紙扉小暑かな 利○ 暑気払ひ酒は辛口買ひ求め 利 買い求めって当たり前ですものね おにぎりの中身梅干尾瀬の昼 利 宿浴衣丈を気にせずお風呂場へ 利 正 その底に梅干詰めし旅鞄 利美◎恵 詰めし」って密輸みたいな感じ 夕風や大川目指す藍浴衣 利耕 巴里祭飛行機雲の三色旗 利 あれはスモークね 板の間にまで雑魚寝する帰省かな 「まで」がよろしくない、えらく狭い家に大家族が集合しているみたいで貧乏ったらしい 食べ物の一夜で腐る小暑かな 比呂四 脂ぎる選挙演説小暑かな 利○ 脂ぎるのが、汗でてらてらしているのか、話の内容なのかだが、後者にして添削 ゆつたりのヨガの動きに玉の汗 利 梅干を漬けて今年の札を貼り 美 渋滞を避けて渋滞帰省せり 恵 ちょっと分かりづらいかも 利孟 ダム底に現はる校舎小暑かな 白◎耕 梅干とお茶に天突き体操と と、にをどう組み合わせるのが良かったか、天突き体操も分かんないだろうなと思いながら 梅雨深し死せるは残しトリアージ トアージ知らないと先へ進まない、ということで、トリアージ論議を少々 帰省路の乗換駅の瓶牛乳 爪立ちのマヌカン人形着て浴衣 席題句では無くなりますが