219回点盛り
胡麻筵道に展げて道狭し 利比◎武美
山の湯のランプ小暗し星月夜 利武◎
明かり明かりだが
ダイアナ忌巴里の老舗の薔薇のジャム 利○白○
こんなときはロウポと読んだ方が似つかわしいかも
さつぱりと頭髪(あたま)を刈つて白露の日 利比○
新涼のセーヌの岸に画家の椅子 利美
美子
白露かな貌のおぼろの野の仏 利◎白◎
地下道を出て新涼と擦れ違ふ 利○比正◎
こほろぎの声踏み踏みて塾帰り 利武 
療養の人山に置き星月夜 利○
胡麻の束立て掛け村の過疎進む 利○
利孟
撫でる掌にあたる大鋸屑涼新た 美◎正○白
付け合せほどの肉添へ秋茄子 白美○
胡麻を干す葉くづ殻屑ないまぜに
閂のすべりの軽く白露かな
星月夜防犯カメラ人を追ふ
比呂四
ネクタイを結び直して涼新た 利○武
めりはりを感じます
風の意のままに揺られて酔芙蓉 利○
ベランダで葉巻燻らし星月夜
煎胡麻の弾け始めて香り立つ
満ち足りて葉先より落つ白露かな
白美
新涼や老舗ホテルの深庇 利美
胡麻を擦る主婦に上司はおらねども
堤行く予讃電車の白露かな
手作りの木の椅子硬し星月夜
秋の樹の人を恋うるや葉を鳴らす
武甲
水玉にきらめく朝日白露かな
水玉??
一斉に灯火消す町星月夜
そういうことではないの?
遠巻きに構へ来る猫胡麻叩く
スナックで聴く恋話秋の潮
新涼や模様替へするウェブサイト
耕平
栗剥きて包丁も手も渋色に 武○
野天風呂一人占めして白露の日 利○
鎌を手に見下ろす棚田豊の秋
そうかな?
橋下に集う鳥あり星月夜
新胡麻を求め立寄る道の駅