223回点盛り
比呂四 小寒や鉄路に音の聞こへ来て 利○義◎ や・かなの句を作るのは50年早い、レールが音を立て始めたというのでしょ? 一段と身を絞り込み鴨来たる 利恵○ 初めて見たものに一案とは? 事務室の床でとまどひ嫁が君 利恵 ただの鼠では嫁が君にならない いつの間の妻の里なる雑煮椀 利 こんな家もあるんだね、ま普通なら、旦那の家のが、元旦二日は嫁さんの里風くらいまでかな、嫁ってのは夫婦間では通常使わないから、嫁姑の雑煮対決みたいに読まれかねない 伊勢海老の身を突くほどの髭の反り 利◎義 いいねえ 義春 浮御堂飛び立つ鴨を声の追ふ 利○恵◎比 目の前にあるものの声を追うってのは分からない 茶柱の立つと一言お元日 利 みんなに見せたってことが、句の眼目となっては何の面白さもない、添削の結果と元句の差を良く検討してください 小寒や風湖わたり比良を打つ 利 音数を数えて、これでも風湖はうるさい、風は比良へと湖わたるくらいでも 団欒や壁の穴には嫁が君 利 穴にはなら団欒の一員、穴よりなら顔出したとなる 寝床にて二個と雑煮の餅の数 利比◎ 恵一 小寒の塵の瞬き絹雲母 利◎比 戸の隙間から入ってくる光に浮かぶ塵の光を見た くちばしを舳先となして鴨の寄る 利 この手のありそうだね 雑煮食ふ餅をあとまで残す癖 利比○ 癖とか多くない? おもむろに屋根に日の差す余寒かな 利 嬌声のもてなし嫁が君騒ぐ 利○ 武甲 小寒の暮れゆく嶺や無事祈る まったくの一人合点の句、分からない多分、雪山での作業とかなんだろうが 鼻眼鏡似合ふ似顔絵嫁ヶ君 義○ 年賀状ですかね 手に残る無念の襷箱根駅伝 誰でも知っていることに発見はない、無念の襷なんて思い入れだけです 土佐鶏の脂の黄ばむ雑煮椀 利義 こだわるなんてことに美を見ることはなかなかに難しい 夢を手に入れたるゲスト成人式 利 ゲストは成功者、若者の目標 正 残りたる他人のマフラーして帰る 利 間違われて、良いマフラーを誰かが持っていってしまった、寒いからしょうがない、他人のでいいから残ったマフラーして帰ろう 小寒や肌着一枚重ね着る 大寒なら二枚になる?重ね着も季語だね 一椀にめでたさ盛りし雑煮かな 恵 雑煮とはそういうもので、言っても誰も誉めてくれない、歳時記にだって書いてある 招き猫祀る古寺嫁が君 利○ 古刹っていうとちょっと格がありそうで、招き猫だからね ぼろ市や売り子まとふに値付けして 利 元句では、大方は売り子フェチの変なおじさんと理解する、売り子の服というのは、私服ですよ 利孟 もれも無き程に着込みて大受験 残り湯にしばし追ひ焚き嫁が君 恵 すぐ歪む角の焼き網雑煮餅 肌寄せる間合ひとならず鴨の陣 義 小寒や通園帽のゴム伸びて 比