232点盛

232回点盛り
美子
目鼻立ち呆けし地蔵草紅葉 利○正春恵
コスモスや首揺ら揺らと車椅子 利○春◎
新蕎麦や熊出没の注意書 利恵◎
熊が冬だからね
色無地を銀鼠と決め雲秋思 利比
体育の日なり奉納祓ひ大刀 正比
大刀だと剣、そうなると、神器のようなもので、奉納演舞という感じにならない
百選の水もて洗ひ走り蕎麦 利○比◎
百選の水というだけで芸が無い
山鳩の鳴けばコスモス揺れにけり 利○比地
山門へのぼる脇道草紅葉
脇道ってのは分からんものでしょう
盆栽の柿のほのかに色づけり
五輪選手子らを教へる体育の日
利孟
墓開ける石屋一礼秋桜 春○美○恵○
水まはす程に青みて新そば粉 正○美◎
草紅葉わけて山へと遍路徑
秋の雨タイルの花は回し組み
体育の日ゴルフウィドウは銀座まで
義春
新蕎麦や村に正午のアナウンス 利◎美恵○
コスモスの揺れあふところ雲ひとつ 利恵
八幡平沼に映えるや草紅葉
木犀や香りて偲ぶ官舎かな
体育の日年に一度の長距離走
比呂四
体育の日両手に妻の荷を持ちて 利○恵
新蕎麦の一と啜りごと舌を打ち 利○
踏み入れて迷路のごとき芒原 利正
一面の暮色に染まり草紅葉
コスモスを手折り一輪持つ少女
恵一
コスモスの崩るるままに競ひけり 正◎
漣や蜻蛉は水に影のこし 利春美
体育の日は伝来のオムライス 美春
新蕎麦や戸隠山に月のぼる
神と仏とおらが蕎麦だが、季重なり
残照のひびき微かに草紅葉
残照を音と聞くのは難しい