244回点盛り
利孟
落葉掻く苔に手箒しなはせて 比◎武美
勅任の知事の公邸柚子熟るる 比○武○
蹲踞の苔青々と初氷 美○
大根焚行定まらぬ刀自の文
名水に売らる空き瓶時雨来る
武甲
騎馬武者の駆け抜けし道落葉踏む 利◎
鎌倉街道の感じ、踏むとするより、降るの方が見える
目覚ましのベルを探す手初氷 利比
予定調和的ですね
屋上に一人露天湯冬銀河
添削はしたものの、独り占めの対象が空か、湯かがあまくなったか
大根焚老婦の知恵の出汁加減
智恵>覚え
夜回りの足早に過ぎ片時雨
夜回りが冬、いい雰囲気だが
美子
手水鉢の柄杓に絡む初氷 利比武
柄杓に絡むが、手水鉢の大きさ次第で違うでしょう
駅頭や路上ライブと社会鍋 利○
やで切るかな?
湯気漏らす歯抜け老婆や大根焚 利○
ハフハフ言いながら食ってるてことなんだとは分かります
玉砂利に弧を描きつつ掃く落葉
濡れて行く翁も濡れし初時雨
濡れ手行くが自分を言い、その時雨に芭蕉も濡れたのだと、そこまで読むのは大変
比呂四
小走りに軒先を借り時雨かな 利美武
軒先まで小走りは分かるが、借りるのは小走りではないのでは
山ほどの湯気を吐き出し大根焚 利○
山ほどのというと、限定的な大きさのように感じるのだが
みぞれ鍋食せし口の半開き
みぞれ鍋は熱をもってかんたんには冷めないって異頭に
つま先で突いてひびの初氷
早朝の音に目覚めし落葉掻
恵一
初氷あはひに鯉の口開く
開く>動くで大分雰囲気が変ると思うのですが
大根焚烟は西へ南無阿弥陀
苦し紛れかね?
コインランドリーの回転終わる冬銀河
素材はうまいね、だけど食い足りない、かぐや姫の「神田川」のごとき雰囲気も
分離帯落ち葉溜まれり空き缶も
枯蓮放心なほも覚めやらず
なぜ放心?
義春
念仏の輪に湯気のぼり大根焚 利○
これ良いね
どんぐりの小径の前は桜島
わからないかも
奥多摩の山また山の落ち葉かな
奥多摩に山また山を感じるかどうか
踏みて割るにはかよわし初氷