245回点盛り
利孟 繭玉や暗がり多き父祖の家 義○恵美◎ 食堂の古びしテレビ鏡餅 義◎美武 喉に血の乾く剃り創毛糸帽 恵○美 不気味なという鑑賞もあり、むずかしいものです 振袖に掻ひ込む破魔矢初詣 美○ ○△否AOの大試験 武甲 声ひそめ訓示待つ顔鏡餅 利義恵 ひそめ」というと、なにやら陰口でもきいているようですから 鉛筆を持つ手の力み大試験 利義恵 宙吊りの繭玉となり福の神 利○ 定位置に馴染みの露店初詣 利 定位置はいかにも硬い 寒中の音なき朝を出勤す 利 その朝という特定の朝にあいまいであるより、限定的である方が佳い、ちょうど大寒の火だし 美子 開始ベル待つ間の長き大試験 利武○ 嘴に朝日の光る初雀 利義武 ヨシキリノホホニハヒカリ・・というのがこういうのを見ると思ってしまって 里方の親より届く鏡餅 利◎ 届き」と軽い切れを 浅沓の音に明けゆく初詣 利 初詣は開けないでしょうというのがその一番の理由、アサグツという神主さんの履き物で状況は分かる 繭玉を挿して華やぐ蚕小屋 恵一 柏手のそろはぬ夫婦初詣 利武◎ 夫婦で柏手をそろえないというのは、狙いが見える、そして、どうして二人が夫婦か?みただけでわかるのか?なんて重次にはよくいわれた 大試験前夜少しの酒に酔ひ 利美 こういう試験というと、司法試験とか医師試験と嬶ね 老梅の緑枝に白き蕾並ぶ 利 緑、白言い過ぎでしょう 鏡餅割るハンマーと木槌もて まあ、こういうことですな 繭玉を空にかざして家路かな 義春 派手柄のタイを選びぬ初詣 利恵◎ 選ぶという自分の意志をいうなら、それが何のためかが分かるようでなくては、まさか妾と初詣なのでというのでもあるまいが 繭玉の数多くして枝垂れり 利○ エダタレリよりシダレケリです 寒泳や海生き返り大洗 利 生き返るという前提は「死んでいる?」か、大洗海岸ならもっと分かりやすくしたほうが全国区になる この年も生きて欲しいな鏡餅 病気の友人を気遣ってというが、明ら様すぎ、まあこんな添削の感じかと 大試験未来の姿思ひつつ 受かったら、末は博士か大臣かとまではなくて、それは俳句のらち外のこと