257回点盛り
恵一 梅が香や廊下を渡り尼来たる 利武◎美◎義◎ 景は分かる、そこにポイントが見えない、一節と重次はいうのだが 牛をらぬ牛舎に揺るる注連飾り 利美○義 口蹄疫での処分の空き牛舎だったりするようだが、どうもそういうのはくそリアリズムだな、けんか牛の牛舎とか、をらぬは散歩にでもでているようでもあり 肩車して凧の糸持たせけり あ義○ 肩車したままたこ揚げって難しいよ、そうして上げた凧の糸を子供に持たせるってそうかな、肩車してたこ揚げ見物でしょうね 初荷とて奄美より来しフリージア 利あ 違ふぞと見し初夢の途絶えけり 利 武甲 開運を手繰る指先初みくじ 利○あ雨 初夢の覚めて居場所を確かめり 利恵◎ 大凧の空で見得切る助六絵 利◎ 助六絵はないだろうね 天神の梅が香纏ふ日差しかな 利雨○ 小さき手も拍手で送り出す初荷 利あ 小さき手とかどうもいやなのです 利孟 屠蘇酔ひの腰の据はらず奴凧 武○美雨◎ 揚げる人が屠蘇酔い?作った方はそんなつもりはないのだろう 梅ヶ香や石寄せて焚く煤薬缶 あ◎ 初夢や蓋され鳴かぬ鳩時計 美 トロ箱に立てて初荷の紙幟 恵 トロ箱、分かりますか、よかった 窓拭きの磨きてビルの初御空 あやの 襟寄せて梅が香封ず家路かな 利○ 蔵ふとか、家路は要らない 犬連れて下駄で闊歩のインバネス 利恵 揚げられてビルを仰視の武将凧 利○ ギョウシで仰ぎ見るは披講では通じないですね、まして揚げているのに仰ぎ見るですか 尾を跳ねて伏し目がちなる飾り馬 利雨 初荷の素材として飾馬はもはや無理でしょう ヘリコプター初夢さらつて行きにけり 武 新しい素材にあたらしい言い方か、普通ならさらひ行くだろう 美子 祝儀値の活き活きと跳ね河岸初荷 利武義 活き活き跳ねるとなると競りでしょうか 凧日和風にきりりと武者の眉 利○武 梅が香へたかーい高いをせがまれて 利 人寄せにはしゃぐ幼子冬の葬 利 小さくて分かんないのねというのが見え透いていやだな 初夢や託宣の意図量りかね 義 義春 積み上げし輝く瓦初荷かな 利○恵美 初夢やカラーくつきり富士の山 利○ 色の付いた夢を見るというのは分裂症ということだが 伊達直人世に拡がれよ福寿草 雨 スローガン、キャッチコピーですね、俳句に意見、主張は要らない、欲しいのは感動であり右脳的感動を左脳で文字に変換するプロセスが俳句でしょう 奴凧電柱のない城下町 利 梅が香を撮り込むプロのカメラマン 香りまで撮せるとはたいした物というのは感動かもしれないけど、どんなものかな 雨竜 大凧や畳三枚武者の顔 利恵○ 畳三枚が凧の中の顔の大きさか、凧の大きさか、やで切り、中下は体言できれた三句切れとなり不明 駄菓子屋の初荷居並ぶ顔紅し 利 初荷に子供の頭が並んでいるようだ 舞い上がる窓のあかりのしずり雪 利 初夢や六十六部の国めぐり 利
梅が香やトビのいくてに風きりし 漂泊願望ですか?