259回点盛り
あや乃 公園のガイド講習地虫出づ 利義◎武恵○ 閉校の庭に集へり初桜 利義武○比○ 初桜が集う? 嵩競べあふもあはぬも潮干狩 雨◎ 給食室の音と匂ひと木の芽風 利 富士しろく御殿場線の陽炎へる 恵 地名ふたつは? 利孟 初花や薪焚き詰めの製塩所 比雨○あ◎ 陽炎や土の色読み掘る遺跡 義恵あ○ タッチアンドゴーの爆音汐干狩 恵◎ 大地震の夜の地下街に群れ冷ゆる 武 舟遊びするかの微震春炬燵 武甲 定まらぬ打球の行方春疾風 義比◎ 陽炎に機体まどろむ滑走路 利○あ 長鳴りの汽笛の余韻初桜 利◎ 長鳴りと余韻は? 掘り当てる度に沸く声潮干狩 利 義春 陽炎や湖上遙かに比良の山 利武◎ 潮干狩立つて頬張るむすびかな 利○あ 初桜櫓と波の音隅田川 利○ 揺りかごの赤児うたヽ寝柳の芽 利 春浅し露店がひとつ上野かな 恵一 初桜琵琶湖疎水にもやふ舟 利武比雨 あり得ない 陽炎や道草をして帰る野辺 利あ 帰るは不要 芝火踏み消す靴底やゴム臭ふ 利雨 顔上げて海遥かなり潮干狩り 利 顔上げてはうるさい 春よ来い復旧作業の友あれば 比呂志 陽炎や議論の焦点定まらず 義○雨 小さきは海に帰へして潮干狩 利恵 満開を香りで知らされ沈丁花 被災地に来るや必ず初桜 雨龍 山笑う竹の矢来の墓地一つ 利比 外濠に影を伸はすや初桜 利 陽炎や花粉飛び散る杉林 春の雪空一色に染めりける 降る雨や靴脱ぎ捨てて潮干狩り