第260回四天句会
平成23年4月20日
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兼題 石鹸玉 菜飯 豆の花
利孟 地下道に巣くひ蛙の目借りどき しやぼん玉割れて土塀にまるき染み みそつかすはそろそろ終り豆の花 ざつくりと菜飯を混ぜて逃がす湯気 恵一 風光る指鉄砲に撃たれたり 石鹸玉割れて雫となり落ちる 豆の花長江くだる貨物船 空腹を言へば冷えたる菜飯かな 豆飯や紫檀の重き夫婦箸 武甲 ランタンの照らす円卓菜飯食む 石鹸弾けて子らの高笑ひ 花の雨相合傘の通り抜け 地下足袋を履ける喜び豆の花 |
雨竜 両の手に桜の空を封じ込め 炊き出しの湯気に重なりシャボン玉 菊菜飯煤に汚れる火吹き竹 絹さやのつかみしわずか豆の花 義春 豆の花「昼のいこい」の古ラヂオ 花万朶経の漏れ来る漁師町 青空やお代はりご随の菜飯茶屋 しゃぼん玉ふわふわふわと凪の海 比呂志 気まぐれな風と遊びてしやぼん玉 妻の呼ぶ声は彼方に春炬燵 ひと手間を加へ菜飯の華やげり 容赦なく支柱絡めて豆の花 |