261回点盛り
恵一 新樹光鼻息荒き神馬かな 五月雨や畳紙を漏るる防虫香 防虫香というと、ナフタリンなどとは違い、香木を使った物という感じがします 山の湯の椅子にうたた寝早苗饗 早苗饗を温泉宿でやるのは? 他の男かすみて久し業平忌 理屈だな 合羽着て浮巣の卵見て帰る あや乃 近道のつもりで迷ひ若葉風 ちょっと遊びたくなるような良い風だったわけで 早苗饗や出入自在の厨口 自在って、自動扉みたいかも 青蔦に潜むアトリエ業平忌 夕さりの池も浮巣も黄金色 木香の黄色まぶしき寺の町 モッコウバラのことか?、木瓜とは違いそうだし 比呂志 早苗饗や一升瓶を抱へをり ウィンドウで身なりを正し業平忌 路地に入り筍飯の香りけり 塩梅の良きほどに浮く浮巣かな 何ごとも早きがよろしクールビズ 義春 早苗饗や村の娘の頬の艶 艶がどうした?、添削は季かさなりだが 湖の寄り来る浮巣波枕 即きすぎです 黒鯛の手に残る引き夜の海 業平忌水は青色竜田川 この竜田川というのは秋の女神の竜田姫にちなんで、紅葉と響いているんですよね、 塩をふり又塩をふり夏蜜柑 いくらなんでも塩の使いすぎでしょう 雨竜 水城は浮巣のごとく鳰の海 浮巣が兼題としてはどうですかだが、ミズジロ、ミズキ、琵琶湖にはどうですか? 早苗饗や人皆消えて祈りける 早苗饗という集まりそのものが祈りでは 子供の日どとうの人の高尾山 怒濤だと、事故が起こりかねない、感じ使ってください 光琳の燕子花一束業平忌 忌日と季語の重なりは一般には許されます、光琳となれば「かきつばた」ですから、音数が納まりませんね、この際光琳は削ります 行く蟻や滴り落ちる玉の汗 蟻が汗掻いている? 利孟 早苗饗の風呂を勧めることを先づ 韓流といふ熱狂や業平忌 鳰浮巣比叡の山より雨の来て 更衣長押に数多衣紋掛 薫風や果樹園店の戸を閉ざし