第285回点盛り

利孟
枇杷食ふといふことその手汚すこと 恵☆
青葉潮寄せては人足置場跡 恵△
毛虫焼くカンダタの糸もろともに あ雨
卯の花や源氏香図の棒五本
つかへてはいや揉み三社神輿かな
武甲
手拍子で始まる遊戯青葉光 利☆義比☆
葉脈の透ける生垣毛虫焼く 利あ☆雨
よほど毛虫が食い荒らしてるってことですか   
古民家に残る刀痕枇杷熟るる 利あ雨☆
母の日の似顔絵どれも笑ふ顔 利恵
卯の花や裏門待機の検診車
裏門待機となると、でも警戒の装甲車だったりしそうだが
あやの
卯の花の垣にバドミントンの羽根 武義△恵
だからどうなのと思うんだが、独りよがりだと言っても三人も採ってるしどうしったもんか
にんにくとオリーブ油の香青葉風 利雨
住人の不在長き家夜の新樹 武義
住まなくなったいえ、長期の旅行、外からみえてるのか?見えてることで詠まないと
下校児の手に捕はれし毛虫かな
医院への路地にびわ熟る雑司ヶ谷
雑司が谷医院てのも有名じゃないけどまあ形としてはこんなところ
恵一
枇杷剥くや姉妹の喧嘩静まりて 利武☆
蟹食うみたいだが、姉妹だとそんな風ですか?
卯の花の垣根をまたぎ土竜跡 利△
野球部の必勝祈願楠青葉 利△
神社て、結構楠が多いんです
馬の首シャワーに洗ふ若葉かな
毛虫刺すとげを抜きたりテープもて
救急法の説明でしか無い、様子なり、情感が欲しい 
雨竜
青空を喰い残したる毛虫かな 利△あ△義☆比
枇杷の実や年を重ねし尼僧笑む
尼僧をシスターと見るか!、枇杷が熟れて来た、ニンマリてのは俗だね
夏めきて花散水の光かな
山肌にしがみつきたる青葉かな
義春  
卯の花の続く垣根や城下町 比あ
日の光四方に飛びて青葉風 利武
枇杷の実の綺麗に剥けて青い空 利△
横綱のおつという声毛虫かな 比△
俳味があると言えない事もなかろうがリアリティが?  
二つある南十字星風涼し
そういう言われ方もあろうが、
比呂志
棒を持て葉裏の毛虫振り落とす 恵武
葉裏の毛虫てサイズ感が?
一つまみしてより宴胡瓜揉み
街路樹の光の透ける青葉かな
撓るだけ枝を撓ならせ枇杷をもぐ
そうか?
卯の花や手を振る方へ駆け寄りて
そうか!待ち合わせかなんかで、ハナゾノツクバネウツギ何ぞの植え込み
の前あたりで待ってたりして、待ち人来たるの図ていうとわからんでも無い、
違うか?