287回点盛り
利孟
炭塵にまみれし鉱夫油照り あ☆比竜○武☆
飛行帽被りし遺影青りんご あ○義○恵○武
蛍の夜指でぬぐひて盃の紅 義比○恵
腰蚊遣り鳴らして登る高梯子 あ比恵
お日様にあと一伸びと凌霄花
恵一
管弦祭御座船もどる大鳥居 利比☆竜
なんか鳥居が終着点とか、折り返し点みたいで
少年のかばんにナイフ青りんご 利竜☆
生のナイフってのはなにか物語としては面白いかもしれないが、危うすぎる感じがあって昔なら肥後守あたりでいかにもだったのだが、いまだと十徳ナイフみたいなものならあたりさわりはないのかも
タクシーの屋根にこぼれぬ凌霄花 利武○
家々の明かり消えたり蛍の夜
蛍の里みたいなのを売りにしてればこういうのもありだろうが、ちょっと具体的なイメージが報道からにせよ共有されるものがない
油照葬儀にならぶ列ながき
義春
凌霄の花揺れ子供鼓笛隊 利☆あ恵☆
ミッキーに行列二時間油照り
蛍火の飛べば過去呼ぶ魔法かな
青林檎津軽の青い空にゐる
午後の街飛び込み買ふやパナマ帽
そうお手軽に買える様なもんじゃないと・・
武甲
路地裏にカフェの幟凌霄花 利○義あ竜
濡れ肌にまとはる砂塵油照り 利○
油照りってなにか風も無くジリジリという印象でそこに風と関わる砂塵てのはおかしくない?
青りんご壮士気質の登壇者
日輪に猫居すくまる炎暑かな
闇に浮く光の軌跡螢飛ぶ
あやの
摺り足と衣擦れの音蛍の夜 利義☆
摺り足、衣擦れて音は二つも要らないでしょう
のうぜんのアーチの奥の英語塾 利比
葉柳の水面を滑るどんこ舟 利○
遠く来て山笠見上ぐ油照
遠く来てなんて作者の事情まで云うか?
青林檎傷み聞かせよ無口の子
どんな傷なのか?と話せというのか、痛みと傷みは意味が違うんだが
比呂志
囲む掌をゆつくり開き飛ぶ螢 利○武
蛍が掌を開かせたみたいなことにならせんか?
路地裏の塀をはみ出し凌霄花
丸ごとは歯も立たぬかな青林檎
ちと無理があるかな
炎天や眼球灼けてしばしば目
しばしば目て辞書でも出てますね
うなじより流るー筋油照
雨竜
肺に影ありと聞こえり冷房の部屋 利武
待合室で医師が影がありますねーと言っているのが聞こえたってのが原句でしょうがどうやってもそんな複雑な事俳句にできない、ここは自分が告げられたと作るくらい
青林檎もぎ取る人の手には皺
短冊に灯る蛍の願いかな
言いたい事が見えない
凌霄のあはれ垣根を落ちにけり
あはれ、は感嘆詞として使えるが、俳句ではあんまり使わないでしょう
油照り一気に飲み干す飲み放題
紙コップのビール一気に油照り