289回点盛り
利孟
胡桃割る秘境のモルト啜りては あ◯恵☆
秘境が議論分かれましたが、スコットランドのどっかの谷の名も無い醸造所というつもり
闇を身にまとへるままに守宮落つ 義◯雨
台風来遅延二分といふ列車 雨◯
夜を籠めて椋鳥のざはめく一里塚
蒼穹の青の斑入りの鰯雲
武甲
号外のインクの匂ひ秋の朝 利雨◯あ比◯恵◯
時事ネタ上手だね、前書つけたらいかがと提案あり
空を突く古城の天守鰯雲 利あ
あやのさんのヨーロッパの古城てのをいただきましょう
一品を添へる気遣ひ胡桃味噌 雨義
気遣いといわずに、あ!気がきいてるていうのが俳句としては形になるんだが、言い過ぎなんです
椋鳥や人知と競ふ根比べ
なにを競っているのか分からない
秋の虹五輪招致の街祝ふ
比呂志
京壁のしみの動きて守宮かな 利恵あ☆
酒蔵の樽の鳴き声風の盆 利☆
酒を醸す時期とはちょっとずれるかもだが、空樽でもなんとなくそんな感じがあるかもでしょう
段々に並んでいるや鰯雲
早朝に枕被りて椋鳥の声
うるさくて枕をかぶっててありそうだけどあんまり詩的では無いはな
掌に二つもて割る胡桃一つかな
そういう割り方もあるのねってだけでしょう
恵一
守宮落つビジネスホテル壁剥がれ 利◯比
人類の生誕の日や鰯雲 義☆
秋涼し運河に響くカンツォーネ 利比義
洋行帰りということで
金槌で胡桃叩けば弾けけり
椋鳥の集まり来たる一樹かな
あやの
隣人の問はず語りや鰯雲 比☆
秋深し隣は何をする人ぞってくらいで隣人てのは距離感がわからない存在ですから、こういわれても戸惑いますよね
椋鳥のやがて鎮もる一樹かな 利◯義
よき音のしさうなのから胡桃割る 利恵
しそうなのから・・ちょい受け入れられないか?といって添削が聞いているかといえばこれも?
石塀のつづく裏道星月夜
裏道と石塀て取り合わせが?
戸袋の傍に動かぬ守宮かな
義春
鰯雲今年も半分終わりけり
といっても、7月くらいならだがちょっとね
椋鳥の塒の大樹宵去らず
胡桃割る砕け僅かな果実かな
松茸の根元に匂ふ森の土
摘み出すいやに柔らか守宮かな
雨竜
鐘の音狙い撃ちたる鬼胡桃 利◯
うたかたの寄る辺なき身やいわし雲
まあね
振り返る古屋の壁の守宮かな
守宮が振り返ってるなんて鑑賞もありましたが・・
渇水に蛇口を捻る夏の音
渇水にはともかく、蛇口に夏の音てのは面白いな
むくどりのライブチケット売れ残る
むくどりってバンドがあるのか知らんが季語にはならんから、あんまり頭の中でお話考えずに、ムクドリがどんなふうにしているか、その周囲でどんなことが起きているかの絵を描くなり思い出すなりしたほうが良いです