293回点盛り
利孟 七福に詣で蕎麦屋の昼の酒 恵義△武△あ 望外のご好評、吊るし雛的言葉の多さが気にならないなんて結構な批評もごもっとも、句が良いよりやってることが楽しいて中身ですね 練炭の底に残り火去年今年 義☆ 今時の練炭は上の着火部分に付ければ簡単に熾ります BCCにて一斉の初メール とんだところでBCCの機能解説などさせられましたが点にはなりませんでした 買物の道のその先恵方道 みかん買ふ箱のサイズと糖度にて 比呂志 はとバスで廻る七福詣かな 利☆ 得意先リストを作り事務始め 利☆武☆ 作りというのが今時ならプリントアウトするだけのことかもしれないからいいのだろうが、なんとなく泥縄でえ?これからリストを作るの?みたいにも読めるのがどうか シンバルのひと打ち響き去年今年 利恵☆ 二三房一気に頬張る蜜柑かな 武 頬張るほどの食い方とも思えないが 温もりの胃の腑に落ちて七草粥 利☆ 義春 事始め洗い晒しの作業服 利△あ△恵 現場の神棚に安全祈願とかいう雰囲気なぞ見えるね 神様の顔を確認福まいり 利あ☆ 七福神てのは分かったようで分からないから正月などご開帳だったりするんでこんなお詣りも良いかもしれません 瀬戸内の青き島並み蜜柑山 利あ ITの本社玄関松飾り 利 去年今年日捲りの位置同じかな 利 恵一 七福神詣土産を探しつつ 利☆比 滅多に行かない下町界隈など結構、覗くと面白い古いお店があったりしますからね パソコンのスイッチ押すも初仕事 利☆ 去年今年待受画面馬に替ふ 利武 まあこれで十二句ができるというもんだが良しとしましょう 冬鴎漁師の投げし魚呑みぬ 利 飛んでる鴎じゃ無いとなるとなんだかもそもそした印象になるんだが 小料理屋上がりのお茶に蜜柑添ふ 上がりてのはお茶の符丁だったりするんだが、終わりにするの意味もないわけじゃないものの座りが悪い 武甲 福詣り残り一つの朱印かな 利義比☆ 富士山を望む鉄橋寒入日 利 声弾む仕事始めの競りの市 利 去年今年オフなき母の割烹着 利 蜜柑箱底より開ける品定め なるほどその手があったかと思いましたが情緒というほどのものではありませんね あやの 包丁の切れ味良くて去年今年 利☆比武 いかにも厨の年迎えだな あぶりだし教室中にみかんの香 比恵 炙り出しなんて家の遊びで火鉢の側でといった思いがあって、あぶりだし教室という体験会でもあったのかと思って、いやどうやら理科の実験らしいとなるまで時間がかかった 読初の随筆で知る馬芝居 比△ 馬芝居という新知識を得たという報告、本人には発見でも俳句での発見ではないね 道草に日の傾きて福詣 利 結構道中の商店街やらちょっとした名所なんかで引っかかってね 客捌けし馬喰横山日脚伸ぶ 5時になると問屋街は人影が消えるてことらしいのだが馬喰横山でそれが伝わるかは疑問 雨竜 輪切りみかん番いで啄ばむ小鳥かな 利義 どっちにしても字余りだったりの句です 新年や生みたて卵を割にけり 利あ 生みたて卵にご執着のようだが、年明けの初生みの卵を、餅にも飽きて卵かけご飯なんぞ食べてたりという景かと 去年今年振り子時計の刻む音 利 玄関を跳び出して行く初出勤 義 喜々としていて飛び出す!か、それならまあ分からんでもないが、どちらかというと、正月ボケでおくれそう!て風にも読めて、なんだかなーて思うわけです