第297回点盛り
利孟 | |
揺すられて惑ふ袋の金魚かな | 恵雨☆ |
母の日の母をそろそろやめやうか | 恵義 |
素袷や少し不良があこがれで | あ |
素袷てちょっと崩した形ですから | |
涙なぞ冷し中華のせいだから | あ |
東をどり銀座に潮の香のうすく | |
武甲 | |
泳ぐたび記録伸ばす子今年竹 | 利○恵○雨義☆ |
野を駆ける未完の駿馬青嵐 | 利○あ☆ |
粋と美を競ひて東をどりかな | 利 |
大物を狙ひて掬ふ金魚かな | |
金魚池で選別してるわけではないでしょうから普通で良いのでは | |
比呂志 | |
山門の提灯を上げ三社祭 | 利○あ |
乱取りの声の気迫や青嵐 | 利○恵 |
綺麗観る東をどりに包まれて | 義○ |
東をどりに包まれるてのがなんのことやら | |
小さき泡吹出している金魚かな | |
あやの | |
冷やし中華の皿を重ねて編集部 | 利○雨恵◎ |
大阪城公園一望青嵐 | 利 |
どよめきとためいき東をどりかな | 利 |
ピンポンてふ金魚おしやまな子にも似て | |
草津来て殊に目に入る芝桜 | |
恵一 | |
甘樫の丘に立つ影青嵐 | 利☆ |
甘樫の丘がなにか波乱を予感させる感じがあって良いです | |
一人食ぶ冷し中華や妻女子会 | 利義 |
女子会にしちゃうとちょっと戯れた感じで川柳に傾く | |
天秤を露地きて下ろす金魚売 | 利○ |
露地は茶室の庭など、住宅地の細街路は路地 | |
ぺタンクの玉来て止まる蟻地獄 | 利 |
東をどり高き着物の踊るなり | |
高い着物はそうでしょうけど、直截で味わいに欠けるね | |
雨竜 | |
東踊りチケットで行く花柳界 | あ |
神棚の真下で泳ぐ金魚かな | 利 |
神棚の下が池ってこともないでしょうから | |
青嵐坂道下る港町 | 利 |
冷し中華色取り深きタレに付け | 利 |
タレが掛け回していない高級品なのね | |
暮の春雨に塗られて闇眠る | 利 |
陰々滅々だけど | |
義春 | |
弧を描く芸者の扇金魚の尾 | 雨○ |
例えがどうしたものか、違うと思います | |
青嵐揺れる羽衣富士の山 | 利 |
たしかに三保の松原てのは富士山と一体だけど俳句に羽衣と富士山と二つは無理でしょう | |
薄闇の繁みにぽっと初蛍 | 利 |
ポッという当たり前の擬音では面白く無いでしょ | |
どの卓も冷し中華のありにけり | |
つまんないけどまあよし | |
和の文化東をどりの綺麗かな | |