318回点盛り
利孟 釜鳴りにほどけて床の白椿 恵あ○比○雨◎ ペンキ屋の跳ね染むズボン木の芽吹く 雨○恵◎ 巣立ちまで巣箱の底で見上げ穴 雉子鳴くや洗車フェンスに囲はれて 金縷梅や花咲か爺は杖ついて あやの ココココと声立て蟇の出で初むる 利◎ 筒型に椿仕立ててビルの街 恵○ 筒型に剪定したんで、咲いてないんじゃ無いの? 空き家のまま枝に古りたる巣箱かな 利雨 空き家のままではそこに生命が宿る季語性が弱く無い? 劇団の窓すこし開き木の芽風 利○ 劇団には窓は無いでしょう まんさくやオムレツふはと仕上がれり 利恵 義春 寺男掃き残しをり落椿 利あ◎ 焼栄螺フェリーの切符握りつつ 利比◎ なるほど伊良湖から志摩ね、握りしめてると馬券みたいだし食うにも不自由だろうかと 小学生一人一個の巣箱かな 利恵 青春の気力充実木の芽山 ?梅や葉つぱは黒衣先に落つ 恵一 金縷梅や谷間にチャイム響きたる 利雨あ 校舎より二部合唱や木の芽風 利○雨あ比 鈴懸の並木に巣箱ひとつづつ あ比 並木に一つづつてのがどうも居心地悪いな 宙返りして落椿着地せる 利○ もつと口開けてと歯医者ドリル冴ゆ ドリルの切れ味が「さえる」で季語になるかな? 比呂志 すり鉢に香りの満ちし木の芽かな 利 心地よき巣箱の小さき出入ロ 利 重次のまるき出入口ですかね 落椿転がしながら掻き集め 利 金縷梅や庭の明るくなり始む 利 日本酒の野外イベント二月尽 なにやってるのかみえてこないね 雨竜 まんさくや子供の声の声の鬼ごつこ 利比 声が鬼ごっこするわけじゃなし 空青し巣箱の中の暖かさ 利 木の芽時高尾の町の朝日かな くらいかな? 初雪や積もりて深き靴の中 首紐で犬を引き連れ落椿