第319回点盛り
利孟 | |
襟立てるばかりの支度春の雪 | 義○比 |
目借り時書店名入りの紙栞 | 比◎ |
老人会総出パンジー並べ植ゑ | 比○ |
春の雨街角に向く茶舗の椅子 | |
スマートフォン取り出して守り花莚 | |
あやの | |
胸高に着けし袴や春の雪 | 利○雨◎ |
やで切るほどのでもないしというところかなと | |
煎じ薬滾りしままに目借り時 | 利t◎雨○ |
石蹴りの枡目大きく遅日かな | 利雨 |
外にまだ児の声のして鰆焼く | 利 |
七輪の炭火なんでしょうねこの情景は | |
にほひすみれ葉陰につぼみ潜ませり | |
雨竜 | |
指さして指先程の花すみれ | 利義○ |
花筵輪の中央の酒一升 | 利比 |
酒一升てのは寂しいでしょう | |
卒園式赤いリボンの記念品 | 利○ |
肩先の触れ合う距離や春の雪 | 利 |
相合傘かなにかて話なんでしょうね | |
図書館の窓辺の席の目借時 | |
武甲 | |
塗りたての百葉箱やすみれ咲く | 利○義雨 |
思案顔よそひ蛙の目借り時 | 利比 |
縄跳びに弾ける少女山笑ふ | 利 |
春暁の北へと夢の超特急 | 利 |
北海道新幹線開業ですからご祝儀です | |
春雪や異動内示に頬ゆるむ | |
やったぜ!てのもあるのだろうが、そういうのは俳句的じゃ無いと思うのです | |
義春 | |
雲の間の霞む日輪春の雪 | 利○ |
風光る用水奔る小鮒かな | 利○ |
菅平剥がれた芝に菫かな | 利 |
ラグビーの練習グラウンドて設定でしょう | |
目借時日曜午後の大吟醸 | 利 |
日曜午後のにどれほどの意味があるか、目借り時という時節があった上に殊更の感じが | |
花筵声で盛り上げ若手かな | |
盛り上げるってそういうもんだ | |
比呂志 | |
場所取りの酒瓶並べ花筵 | 利義雨 |
パソコンの文字見つめゐて目借時 | 利 |
文字見つめるってのはボンヤリとという雰囲気がでない | |
一と払ひして振り落とす春の雪 | 義 |
春の雪ってのはパッと払える粉雪ではなくて、じっとり湿り気のある牡丹雪だからこうはならないでしょう | |
墨糸の線の傍らすみれ咲く | |
柱材などに墨糸で打たれた線、その傍らにというのがよう分からん | |
遠足の車窓に子らの張りついて | |
シートベルトをつけさせましょう |