341回点盛り
利孟
初場所や稲穂の揺れる高島田 あ義
小鋏と小櫛で鬚の初鏡 比あ
横綱の四股が地浄め初御空
初売りの抽選券の列に付き
寸刻みに神に近づき初詣
恵一
初空や宿り木あをく陽に映えて 利あ◎
屏風絵の滝の響きの中に座す 利◎
操りの三番叟なり初芝居 利あ○
初詣犬を抱へて列に付く 義○
初場所や枡にゆらめく髪飾り
武甲
防具解き弾ける笑顔初稽古 利比◎
出初式忍びの如く身をこなし 利○比
デッキより望む暁光初御空 利義○
初詣開運さぐり引くみくじ
初場所の新三役の気っ風よし
あやの
眉墨をまづ尖らせて初鏡 利○比○義
いづくかに鳥の声して初御空 利義◎
鐘撞きを待つ行列も初薬師
初詣お神酒甘酒振る舞は
初場所のパレードに沸く星の下
比呂志
初鏡息吹き掛けて磨きけり
参拝を終へて見上ぐる初御空
時を振るタクト年越しコンサート
商売にならぬ仲見世初詣
初場所や土俵を割った相撲道
義春
初相撲大地轟く揃ひ踏み 利○比
襷待つ走者手を挙ぐ初御空
初詣列鳥居下神遠し
寄る年の賀状の山は高からず
嫁ぎ先実母のやふに初鏡
雨竜
初詣願ひを一つ減らしけり 利○
初場所の力士幟の清々し
初競りやカランカランとかねの音
初空に姿勢を正すスカイツリーt