342回点盛り
利孟
雪崩音しきり黒部の峡埋める あ雨◎
春の風邪封そのままの置き薬 武◎
木の芽山歳歳朽ちて父祖の家 あ雨
針供養己が仕立てし小紋着て
ビート激しきイアホン隠し耳袋
恵一
風邪の床スマートフォンで落語聞く 利あ◎
佐助の眼刺したる針も供養せる 利◎
猿飛佐助と思っていたが、春琴抄と分かって納得
火口湖に落ちたる雪崩水煙 利雨
遠き灯や雪に降る雪踏みしめて
フルートを吹けばさざめく木の芽かな
義春
青天の尾根に轟く遠雪崩 利恵◎武
針供養初の仕立てを装ひて 利武
復元のまずは石垣銀杏の芽 利○
大雪の自撮りを添付ライン打つ
新しいものがある程度成熟して俳句会にも当たり前になってこないと難しい
武甲
春浅し手動で入れる転轍機 利○恵○雨
鼻風邪や電話の声のハイトーン 利雨
運針の縫ひ針刺して針供養
雪崩への警告ロープ巡視隊
学童を待つ新校舎木の芽風
学童を待つではちち当たり前すぎ
雨竜
木の芽山隧道抜ける電車かな 利あ○
節分会空に煌く福の豆 利武○
今もなお足踏むミシンの針供養 利○
風邪を引く親子の会話久し振り
山小屋の闇夜震わす大雪崩
あやの
テーラーのあるじ弟子連れ針供養 利○恵武
豆腐屋の湯気景気よき木の芽晴 利○
屋根裏の絵本取り出す春隣 利恵
目薬を待つ間に風邪を貰ひけり
寝たふりで其々の聞く遠雪崩
比呂志
一つ身を仕立てて母の針供養
一つ身てのは反物の幅背幅を取る子供仕立て、おそらく孫の着物を縫いかけていたんでしょうね
盛り付けし小鉢に箸で木の芽添ヘ
出題は山椒の芽では無くて「木々の芽=このめ」ですが
静かなる山も怒りの雪崩れかな
農協の種蒔き時のカレンダー