第343回点盛り

利孟
春の雲白バイ国道独り占め
味噌汁に賽の目豆腐冴え返る
つくづくし砂利の散らかる軌道敷
味知らぬはず飯蛸のらつきよ好き
虫出づや御苑参観整理券
恵一
機関車の過ぐるを待ちて土筆摘む 武◎義比◎
懐かしいけど線路にまで入らんでもとは
掃除ロボット動くを止めず春の闇 利○比○
春の雲リュック背負ひてバイク乗る 利比武
用言より体言で止めた方が落ち着きますね
啓蟄や発電パネル敷地にも
飯蛸を噛めばぎつしり卵あり
飯蛸の由来ですかね
雨竜
春の雲アフリカ象の足の跡 利あ◎恵○
結構面白いね、アフリカ象てのがインド象よりちと気性が荒いとかはあるんだが
二枚貝を閉じて飯蛸仮住まひ 利義◎
ネットで調べたらあとは自分の言葉で詠んで下さい
白壁の蔵埋め尽くす土筆かな 利○
春の雨午後の陽射しの乳母車
比呂志
土手滑る段ボールのそりつくしんぼ 利あ○恵◎
今は実際に段ボールで何でも出来ますけど、そういう話ではないですね
飯蛸の反りくり返りアルミ鍋 利武○
雨上がるこぶしのつぼみ煌めけり
啓蟄や花壇の土のこんもりと
軽やかに空に浮かびて春の雲
そりゃそうだ
あやの
啓蟄の自転車に差す油かな 利義比恵
春の雲また来週と三々五々 利○義○
また来週!て言ったら一斉に散るでしょう
つくしんぼひと節伸ばし昨夜の雨 利恵
飯蛸の触れずも動く笊の上
年々に若やぐ雛の面輪かな
こちらが歳を取るからってことですか?
義春
廃線の砂利を押し分けつくしんぼ 利武恵あ
筑波嶺の恋ぞ実りて春の雲 利◎
つくばねの嶺より落つる男女ノ川
飯蛸や島の民宿友の家
友人が民宿やってたって交際範囲の問題で詩情と関わりなし
葦原の水路ゆつたり大白鳥
啓蟄の小さくも新車耕耘機
武甲
飯蛸や安芸の地酒の味比べ 利あ比
啓蟄や防獣ネットで囲む苗 利○あ
土手までの速足歩き土筆生ふ
綿あめ!と指差す空や春の雲
春疾風オウンゴールをアシストす
オウンゴールにアシストは無いでしょう