第344回四天句会
平成30年4月12日
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兼題 朧月 夏近し 桜餅 席題 桜蘂降る |
利孟 断捨離といふは易くて夏近し 制服のスカーフ長くお入学 今は昔鄙なる江戸の桜餅 朧かな線香の灰くづれ落ち 缶ビール手に桜蘂降るベンチ 義春 桜蘂降り込む佐渡の能舞台 鍵つ子にばばのお土産桜餅 湘南の昼の静けさ夏近し そつと手を握りて別れ朧月 祖母友に蛙の歌に寝入りけり 武甲 島つなぐ五橋朧に暮るるかな 春昼のランプを灯す喫茶店 桜蘂ふる学び舎の親子連れ ブラウスの揺れる胸元夏近し ご祝儀に添へへぎ折の桜餅 |
恵一 桜蘂ふる飯館の運動場 砂を吐く浅蜊の舌のながくかな 釣り堀に魚跳ぬる音朧かな 桜餠葉を食べる人食べぬ人 ワイシャツの袖をまくりて夏近し あやの ゆるき坂つなぐ赤坂街おぼろ 退社後を漫ろ歩きて夏近し 三角巾被りて素顔桜もち うぐひすの破調墓拭く耳にかな 桜しべ降る命日に訪ふ墓苑 雨竜 バスの中までの桜の息吹かな 一礼しくぐる山門谷朧 裏葉色の反物を選り夏隣 いつぺんに香りこぼれる桜餅 |
比呂志 舌に甘味胸に香りの桜餅 献立に季のものとあり朧月 テンションの上がり始めて夏近し 花祭にも稚児行列があるんですねー 桜蘂降りて谷中の墓地に月 |