第345回四天句会
平成30年5月10日
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兼題 青葉 柏餅 田植ゑ 席題 渦潮 |
利孟 成長痛夜な夜な竹の皮を脱ぐ 急かることなく御田植ゑの袖濡れて 渦潮や瀬戸天空を行く列車 好きなだけ食べよと笊に柏餅 おにぎりに沢庵三切れ青葉光 あやの 青葉風音を刻んで麺打ち場 新聞の兜を被り柏もち 援農の手際揃はぬ田植ゑかな 夕新樹下校の女子の二部合唱 うづしほや眼光昏きお庭番 恵一 玄関にズックあふれて柏餅 石庭の蓬莱山の青葉光 山うつす水を乱して田植かな 渦潮を見て冥界の人となる 薄霞掘り痕深き武甲山 |
武甲 紙兜かぶり頬張りかしは餅 大空を水面に写し田植待つ 母の日のどの絵も金賞リボンかな 青葉揺る無限軌道の駆動音 渦潮や異国語流す観光船 比呂志 丸窓に映る青葉や無の悟り あぜ道の籠の赤子や田植唄 正門に群れる報道草いきれ 柏餅土産のほかに手に一つ 渦潮や体を捻るフラメンコ 義春 断捨離に故人の葉書蛍飛ぶ 土と火の村に若者風光る 添へ状に元気なにより柏餅 田植ゑして足の捌けぬ都会の子 観潮船右舷に客は皆寄りて |
雨竜 渦潮や舳先呑まれてれてまた揉まる 青葉光ちびつ子相撲の白熱す 泥んこになりて子供の田植唄 夕日背に伸びる子の影柏餅 山上の寺へつつじの咲き上る |