第355回点盛り
利孟 | |
巡礼の杖追ふ歩み落ち椿 | 雨◎恵義 |
雛納め男雛は女雛の裾の間へ | 雨 |
参勤の殿のご所望焼き蛤 | 比 |
椿山その幻の白椿 | |
花の宴ブルーシートの覆ふ屋根 | |
武甲 | |
水面へとそろり漕ぎ出す花見舟 | 利恵〇義◎比◎ |
学舎の磨かれし窓サイネリア | あ◎恵◎ |
石段を飾り尽くしてひな祭 | 利○恵 |
豪快に蛤を盛る漁師めし | 利雨 |
卒業の声上ずりて答辞読む | 利 |
恵一 | |
青銅の女神ぬらして春の虹 | 利あ○比 |
虹が濡らすことはないし、雨と虹は同時には無い | |
場所取りをすませひとりの花見かな | 利○ |
雛の間を鼠くはへて猫とほる | 利○ |
焼き蛤開きしところ醤油さす | 利 |
船頭の振り返へらずや島の花 | 義 |
どこ? | |
あやの | |
昏がりに囁く雛のおちよぼ口 | 利○雨〇比○ |
辞す客に泣いてバイバイひな祭り | 比 |
籐かごに太るパン種花ミモザ | 利 |
パン種は太らないのでは? | |
食べられて絵具塗られて大はまぐり | 利 |
この刻をいつか思ほゆ花見かな | |
比呂志 | |
蛤の身の逆さまに口開けり | 利○雨 |
風に落ち風に転がり白椿 | 利◎ |
枝先に木蓮の芽のつんと吹く | あ |
今年また一組増えて紙雛 | 恵 |
紙雛を流すことから始まっているので、取っておくてのはどうも | |
後ろ手に枝避けながら花見かな | |
雨竜 | |
高尾山多摩も都心も春霞 | 利義 |
十畳の旧家の夢の段飾り | 利 |
大蛤あくびをすると蜃気楼 | |
そのまんまですね | |
ジグザグに吉野を下る花見酒 | |
義春 | |
蛤の開きて醤油九十九里 | 利 |
紅椿咲きて満天山の王 | 利 |
乗換への単線ホーム蓮華草 | 利あ |
祝ひ歌実家に御座す内裏雛 | |
祝い歌がわからん | |
夜桜の締めて新人赤提灯 | |
?? | |