第366回点盛り

利孟
蛤を探る足裏で砂崩し あ◎比
花の兄令和の御世に咲き初めて
春立つ日結び緩まぬシューレース
雛飾る衣装の擦れを撫でつけて  
三寒の継ぎ目に音の無きレール
武甲
立春やステンドグラスの藍眩し 利◎義◎比あ
古いステンドグラスってのは皆青に変色するらしい
臘梅の山にミシュラン一つ星 虚◎
山が一つ星の評価を受けたのでは無いでしょう、お店があるのが見えてこない
神の木の飛翔伝説梅まつり
初午やクックパッドで稲荷寿司
蛤の出汁に二玉子〆雑炊
蛤より雑炊が季語になりそうだが
比呂志
公魚を釣りてかき揚げには足らず 義〇虚あ
するか?
三寒の甲羅へ頸の縮む亀 利〇
立春や胸を開いて深呼吸 利義
焼蛤の匂ひにつられ下船する
そんな勝手な乗り降りが出来るの?
香の満ちて蕾の解け梅の花
あやの
蛤の椀に花麩の二つ三つ 利〇比〇
数えられるでしょう、3つくらいまでの数は
立春や競う特設菓子売り場 虚〇
洋菓子、和菓子も分からない、なにやら景が見えない句
三寒の空増便のジェット音
増便かどうかなんてマニアじゃなきゃ無理でしょうね
一本(ひともと)の梅が香に満つ夜の路地
上五がもう少し欲しいな
面のゴム耳に痛くて鬼やらひ
虚承
三寒にページを捲る指堅し  利〇あ〇比
老梅や剪定強き武骨な手
花時に剪定なんてしないから原句では花が付いていないでしょう
ミイラ展科学館での追儺かな
立春や味噌汁香るベッドまで
焼蛤看板二文字網元と
看板となると通年でしょう
義春
三寒の能登の海原波光る 利〇比
梅咲いて水戸のご隠居武者袴 利〇
水戸のご隠居てのは梅の風流は無い、偕楽園、光圀、西山となるでしょうね
蛤つゆや埋めあってられし青い海
ちっとは整理して投句してください
春立つや南紀白浜パンダの子
遠雪崩仏と知らずライン哉
イミフ
雨竜
一粒の豆も拾へず福は内 利義
面白く作っても、やはりハッピーでいて欲しいですね
立春や紫色の月明かり 利義
まあ月は秋の季語ですが一年中見えますからね
蛤や夫婦茶碗の九谷焼 利虚
夫婦茶碗てのは、飯椀か湯呑みだろうから焼蛤の方が良いでしょう
夕暮れにまだ色とりどりの梅蕾
チューリップじゃ無いんだから色とりどりはどうでしょ
三寒の今朝の歩幅の広がりし