第377回点盛り
利孟 | |
鬼ならぬ人が身喰らひ焼嗅し | 虚◎比◎ |
春隣り黒板消しは粉噴いて | 恵あ◎比○ |
裃は自前の役者節分会 | 恵○義雨あ比 |
制服の寸一杯に出し二月 | 恵◎雨○ |
初午のけつねうろんにおいなりさん | |
雨竜 | |
鶸色の衣装の舞子春近し | 利○恵義◎比 |
春らしい色使いが受けましたね | |
初午や地口行灯見て歩き | 利義 |
節分の長い豆殻透かし見る | 利 |
柊に豆殻てのは千葉県にもあるらしい | |
右脚を犬駆け抜ける二月かな | 利 |
片足を駆け抜けるなんて訳が分からん | |
南無観世音朝陽啄ばむ雀かな | |
無季では、ご来迎のごとくであったということだが、 | |
恵一 | |
節分や火にくべ鳴らす海桐の葉 | 利あ○虚○ |
やはり、実景に触れているわけではないようで、爆竹みたいにはならないですよ | |
植木屋の鋏の音も春隣 | 利虚比 |
ちょっとのんびりした音なのでしょうが、春隣がよいのか? | |
二月来る竹林抜ける朝日より | 利 |
抜けるで言いたいことは分かるけど無理か | |
まだ咲かぬ桜の根本花野菜 | |
葉ボタン、カリフラワー?、葉牡丹でハボウタンと読みましょう | |
神主は音楽教師一の午 | |
去年9月の利孟の句に「里祭り数学教師で神主で | |
比呂志 | |
定食に一品添へて蕗のたう | 利○義あ |
定食の皿数が増えたのか、オプションを取ったのか、後者だと思うのだが | |
庭土の赤みの増して二月かな | 利○ |
もともと赤土というのではなかろう | |
節分や鰯手開き握り寿し | 雨 |
鰯は秋、当たり前の調理法だね | |
早朝の空気の緩み春隣 | 利 |
緩むといっちゃうのが難ありだが | |
初午や稲荷社の残る土地 | 利 |
屋敷神のお稲荷さんがそのままに更地になったというのでは? | |
あやの | |
撫で石の縄あをあをと午祭 | 利恵雨虚 |
縄だと撫で石を縛っているみたいだよね | |
声小さく振り慎ましく豆を撒く | 利虚 |
はばかりながらも、強さを込めて「打つ」というのがおもしろかろう | |
踵落とし十回五セット春浅し | 利 |
セット数とかで言葉数を増やすほどのものでも無い、踵落としってポピュラーになりつつあるが、格闘技の技にもあるね | |
花と子の絵葉書を買ふ春隣 | |
花と絵はがきを買ったのか、絵はがきがちひろの絵か何かだったのか?、ちひろの絵はがきをかったということでした | |
ペダル漕ぐ脛に滲み入る二月かな | |
何が滲みた?、寒気だろうとは思うけど言えてないよね | |
虚承 | |
フラフープ三回半の春隣 | 利雨◎ |
数に特別の意味があるかどうか、無ければすっきりしていた方が良い、フラフープって淡い色使いが多いから春っぽいかも | |
節分や小袋のまま撒ひてをり | 利 |
ことば足らず、節分が小袋に入っているみたい | |
初午や父と約束チョコバナナ | あ |
おそらく出かける前の約束、ってのはまだ午祭り会場じゃ無いでしょう、臨場感が無い | |
乙女座をアプリで探し春の星 | |
それぞれの季節の星に入れ替えられる | |
配達に折り込み増へて二月入り | |
これも言葉足らず、月+入るは特殊 | |
義春 | |
いそがしく艫追ふ鴎春隣 | 利◎ |
群れてごしゃごしゃした感じはいそがしくには無いかも | |
節分会年役照らす護摩祈祷 | 利○ |
成田山などもお護摩がにぎやかです、豆撒き役なら普通は年男 | |
廃線の崩れし土手や蓬萌ゆ | 利 |
茫然と耐えて時待つ二月かな | |
コロナ蟄居か? | |
初午や疲れて帰へり稲荷寿司 | |
どうして疲れる?、人混み?そんなの詠んでもつまんない | |