第381回点盛り
利孟 | |
寄り道に渡る線路や麦の秋 | 雨虚△義あ△比 |
踏切渡るのは冒険:あ/線路が効いている、広々:雨/線路を渡るのが良い;虚/旅先の幸福駅や牟岐の駅;虚/ | |
朝凪やカッター櫂を立て戻る | 雨義△比△ |
立てて戻るが良い;雨/朝の練習で帰ってきたとき;義/オールを立てて惰性で、すがすがしい;比 | |
葉の色に染まりて太り青実梅 | 義あ◎ |
葉陰に隠れて大きくなる:あ/染まりてが面白い;義 | |
注射後の休憩しばし梅雨の底 | 雨△恵 |
コロナでしょうね恵/不安を梅雨の底であらわした:雨/ | |
花嫁の父となる日や杜鵑花咲く | 恵 |
明治記念館とか、ニューオータニなどだと庭に出ますわな/杜鵑花の晴れがましさ;恵 | |
義春 | |
朝凪や客が櫓を漕ぐたらい舟 | 利恵◎あ比◎ |
たらい舟で落ちそうになった思い出があって:恵/面白いような危なっかしいような;あ/佐渡を思い出すが、中々難しい景が見える;比 | |
梅雨の湖漁り小舟の長き棹 | 利△雨比 |
漁り小舟は?/水墨画的:雨/舟ににつかわない様な棹だというのが;比 | |
麦秋や道産子牡馬を調教す | 利虚 |
道産子牡馬というイメージが湧きますか?、調教といっても競馬じゃないし/馬の調教、北海道、麦が良いなあ虚 | |
紫陽花を尼僧挿すなりはなだ色 | 利 |
はなだ色の紫陽花を差す尼僧にならなければ、挿すは簪? | |
石庭の白砂の海に実梅かな | 利 |
虚承 | |
男梅雨鯉捌く手を跳ねかへし | 利△義◎あ |
佐久鯉か、俳句の原則は主語が私ですから、鯉を捌くのが作者なのです/鯉の生きが良いのと男梅雨の荒々しさが良いか;あ/俎の鯉でないのが良いか義 | |
青梅や赤ちゃん筆に願ひごと | 雨◎ |
赤ちゃんの髪で作る筆は知ってるけど願い事は分からん/知らなくて感心させられた;雨/ | |
低空をヘリ旋回し原爆忌 | 利 |
切れを意識して | |
朝凪や釣り浮きもまた凪となり | |
浮きが凪ぐってのは? | |
被写体が二色になりて麦の秋 | |
被写体って、俳句は被写体を求めているもの | |
恵一 | |
大学と官庁の街梅雨深し | 利◎義 |
立派な建物ばかりが並んでいて人の気配が無い雰囲気が良いか、場所の詮索喧しく、前橋、山口、など/何処かなと思うが小さな県庁所在地かの静かな、義 | |
朝凪やホースに洗ふ魚市場 | 利△比 |
ホースの、ホースが/競りが終わって、湊隣接の市場面白い;比 | |
青梅や読経聞こゆる大広間 | 利 |
聞こゆる>聞こえてくる、大広間?、読経を音とすることに違和感が | |
草原に象の嘶き麦の秋 | 利 |
中国の象の暴走?、草原と麦畑って遠い、やはり麦の熟れる頃という時候のことであるよりはそれが背景にあると考えるべきでしょう | |
朝凪や破船の燃ゆる煙立ち | |
遭難した?、舟を燃してるの? | |
雨竜 | |
青梅や肩は警策頂けり | 利虚あ |
や、けりはあまりしない、やで下句を流すのは常道/神聖な感じが;あ//ケイサクは曹洞宗、キョウサクは臨済宗;虚 | |
梅雨入りぬ駅のホームの水溜り | 利△ |
朝凪や切妻造りの能舞台 | 利 |
切り妻屋根とした方がリズムが落ち着くか、ちと当たり前で | |
夏の暮うつぶし色の残り雲 | 利 |
うつぶし色が努力賞、残り雲があいまい | |
麦秋や背中に妹の丸みおび | 利 |
ちゃんちゃんこを着る時期では無いから | |
比呂志 | |
青梅をもぐ手伝いのネイルの娘 | 利虚◎ |
ネイルはネイルアート、マニキュアとは違うが、まだ熟していない、ネイルは爪としか訳せない/現代的だな;虚/ | |
朝凪や町の気配を消してをり | 利 |
小開きに煽ぐ扇子の小刻みに | 利 |
扇子が小開き、小刻みに煽ぐ | |
剃り後の青々として梅雨に入る | |
青々と髭の剃り跡、、くらい | |
空の青吹き抜ける風麦の秋 | |
あやの | |
青梅雨の水輪広ごるビオトープ | 利虚恵△ |
大きなビオトープ?/学校なんかの隅に目をつけていいな恵/勉強になりました虚 | |
バンガローにもの焼く匂ひ麦の秋 | 利恵 |
漠然としてるのは?バンガローでの食事に外の広々した感じ:恵 | |
朝凪やたくあん匂ふ漁り舟 | |
端折り方がものすごい、分かるけど無理/乗り合いの釣り船くらいか;比 | |
鎖されて忘れられたる梅雨の月 | |
梅雨の月ってのは見えているのよ | |
青梅を園児叩きて採るジュース | |
叩きつぶしてジュースにする?、腹壊すぞ | |