第389回点盛り

利孟
粗砥もて直す刃こぼれ水温む 恵雨○義◎比
砥石を使うに水の温かさ:恵/春になって水の温度で春、刃こぼれも冬を思わせる:雨/寒いときは仕事が嫌だけどというような情景:義/
屑炭を注いでは遊び春火鉢 恵○比
屑炭のパチパチを楽しんだりの面白さ:恵/状況が分かる、炭が冬だけど:比
侘助の有楽数寄屋と遊び好き
銀座界隈を遊び回りか?と思ったが:雨/ちょっと分からず、取りそびれた:比/有楽侘助、数寄屋侘助などの銘のものこれあり、ゆえに遊び好きか?と:利
鱒を釣るひねもす音の水車小屋
日の色に勝る明るさ福寿草
恵一
侘助や風鐸ゆるる塔の軒 利◎雨比◎
寺のどこかに咲いていて、音との調和:雨/軒風鐸という表現もあるようだが:比
山廬にて龍太かざす手春火鉢 利雨◎
龍太、蛇笏の情景だ!:雨/
釣り上げし鱒三日月に宙を跳ね 虚◎雨
三日月って気持ちはわかるが/三日月に反って見えたというのが:雨/
蹲【つくばひ】に侘助落ちて水笑ふ 利義
水笑うが面白いかも/侘助のサイズが良い、それを笑うとしたのも:義/水笑うが今一読み取れなくて:比
スパイクのタイヤ交換水温む
だよね、だけどまだでしょ
義春
楊貴妃の睡りは足らず花海棠 利○恵◎
楊貴妃伝説で色っぽさも佳し:恵/あまりに同じ:比
通知表つける教師や春火鉢 利○恵虚比
タイミングばっちり:恵/小さな四畳半かでが見える:虚/今は昔での景か:比
湧水の池に虹鱒追ふは影 利比○
ニジマスが追いかけてるのは影だというのは分かりづらい/鯉の句で自分の影を追うというのがあったような:比
侘助や茶室にたぎるお湯の音 利虚
たぎるが見える:虚/たぎるのかなあ?って:比/釜鳴りなどと言って様々に喩えられますが、松風がその中ではよく使われて、釜に梅、竹だけが鋳込まれていて、松竹梅の松は松風でとか洒落た遊びもあったり、鳴り金という突起を釜の底につけて音が出やすくしています:利
水温む湖にゆつたり外輪船
ゆったりはゆるい
比呂志
侘助や舞妓の紅はおちょぼ口 利◎虚○義
紅がおちょぼだってのが面白い:虚/侘助の赤のイメージとおちょぼ口が上手く取り合わされた:義
餌やりの水面乱れて桜鱒 利○
子の逃げる方へ投げやり節分会
逃げる子を追ひて打つ豆鬼は外
鉄瓶の湯気ふわふわと春火鉢
柔らかく陽を照り返し水温む
そういうことですが/柔らかが:虚
虚承
侘助や関白の下朝鮮へ
うどん屋の今日の一押し蕗の薹
一押しは品が無い
虹鱒やしなる釣竿子に譲り
譲るほどおおげさか?
水温む縁切寺の庫裏の朝
こうすると飯の支度とか見えるけど、朝で終わると日の光くらいのぼんやり
日溜りを探して猫は春火鉢
まあありですかね
雨竜
ニジマスやニュージ―ランドに移り住む 義○
NZを持ってきたのも面白い:義/
水温む色取りどりの竿の色
少し釣り竿らしく直って鱒かしらん
春の日の城趾からの展望台
城址からの展望はあっても、城址からの展望台ってどこにあるのか?
春火鉢風は背中にとぐろ巻く
侘助や断捨離をして部屋広し
侘助の他無一物なる茶室
あやの
寄り合へる社務所の戸口春火鉢 利○恵義
戸口は風の入るところで皆が火鉢を囲んでの景:恵/大体寒いところで、その他が寄っている情景が:義/
奥多摩の川面眩しく鱒を釣る
切れを
井戸端に干しある砥石水温む
干しあるって九州弁じゃ無いんだから、干されるくらいで/井戸水ってもとよりぬるいんじゃ?でパス:比
侘助やレントゲン車の唸りづめ
梯子する眼科図書館春隣
小児科とか、同類がよいでしょう、もとより梯子酒から