第390回点盛り

利孟
料峭や経木で包む蒸し饅頭 雨虚◎あ○比○
蒸し饅頭との対比が佳し:虚/見るところが違うな:比/三寒四温で温かいものが懐かしくなったり、経木の匂いまで:あ/
春の闇座敷童子は独りごち 義◎
遠野辺りのイメージで、春は近いぞとか言ってる:義/
腰揺すり棹を揺すりて掻く蜆 恵○
重い鋤簾の扱いの描写のうまさ:恵
在来線ホームの蕎麦屋斑雪山 虚比
ローカル線が良いか:虚/なぜか蕎麦屋ですよね:比/
金縷梅の風に揺られて糸ほどく
風にほどくのがうまい:恵
恵一
金縷梅や女官の埴輪雨に濡れ 利雨◎虚義比
埴輪の女官と響いているか:虚/取り合わせしか無いとは思ったが:比/金縷梅は中国を思わせる:義
茶問屋の奥より出して享保雛 利○あ義比◎
店頭ならそう書くべき/茶問屋は老舗だろうしと:比/昔からの店の伝来のというのが:義/茶問屋という気品のある老舗の空気感:あ
蜆採り鋤簾に剥がす湖の底 利○あ
剥がすが良いかと:あ/剥がすが肝:比
はだれ雪舟下りゆく猊鼻渓 利雨
船下りする方が見てるより良いんでは
目を凝らせば縹色なる春の闇 
雨竜
夕照の架かる唐橋瀬田蜆 利◎比
夕映えって虹じゃないんだから、近江八景/良い景:比/
長崎の路面電車や斑雪 利義
南の国でもたまにはと:義/
春の闇湯島芸者の下駄の音 利○
イインじゃない、やっぱり湯島芸者はいますね
ひな祭り主役のいない大広間 虚○
主役って?展示している雛は伝わっていても、子が居ない:虚/
まんさくや紅いリボンの猫の首
あやの
容赦なく子の踏む斑雪鬼ごつこ 利恵◎
容赦ないほどの積もりようか?/容赦なくが効いている、あらあらと見ている:恵
点々と靄に影置く蜆舟 利虚恵
宍道湖をみているよう:虚/
備忘録に辿れぬ言葉春の闇 利雨○
備忘録ってハードカバーみたい
立ち話坐り待つ犬夕辛夷
人、犬、辛夷といそがしすぎ
まんさくや詰襟ボレロのやうになり
小さくなったにしてもあんまりです
義春
山いまだ眠りの最中金縷梅咲く あ◎
山眠るですが/まだまだ冬の中で先ず咲くだから、枯れ色の中の黄色が:あ/
はだれ雪馬が寄り添ふ龍飛崎 利あ
津軽海峡冬景色ですね:あ/
春の闇阿弥陀の後ろ納骨堂
斑鳩の空は青色八重桜
これくらいか/斑鳩と八重桜に青のとりあわせが良い:恵
江戸木箸つまむは涸沼大蜆
江戸木箸なんて騒ぐほどのものでなし
比呂志
畦道の曲線描く斑雪 義○
まだら、まだらな景:義/千枚田あたりなのか?、
晩酌の仕舞ひに湯気の蜆汁
金縷梅や鉢植え並ぶ道路端
どんな花でもいけちゃのはなまずい
柔肌を撫でてみたくて猫柳
なんだか変な連想かい
息遣い付かず離れず春の闇
ヤバそう
虚承
謙信や川の向こうの春の闇
クレープ屋軒下で焼き斑雪
軒下で焼くってしょぼくれて洒落てない
奉納の蜆薬師の夕餉かな
夕餉ってちゃんとした字がある/一畑薬師の総本山、蜆を奉納するのです
辛夷咲く車を洗ふ手が沁むも
まんさくやタイヤ交換待ち日向