415回点盛り
利孟
大辛夷ライスシャワーと鐘の音と
天皇旗揺るる御料車花吹雪
式の日の白のスカーフ入学す
からみ合ふ二人ブランコ押し押され
雨来れば花をすぼめてチューリップ 虚あ
雨フルで無いところが:虚/雨だと・・あ
雨竜
ブランコに乗る人もなく風載せる 利◎義あ○
静かに揺れる景を風載せるとしたのが面白い:義/遊具というだけで無く、記憶の中の切なさに繋がったり:あ/
釣堀の魚影はうすし辛夷かな 利○
弔ひのかすむ朝陽に桜散る 利○義
葬儀が粛粛と:義/
初めての寮に一礼入学す 利○虚
寮が校舎より近くにあるって違和感/入るときにか?とは思うが:虚/
チューリップ色を正して能登に咲く
色を正す?、こぼして、溢れて
恵一
半ズボンの膝すりむけて入学す 利○
さくら散る五重塔をよこざまに 利○虚○
景は分かるんだが、よこざまがなんとかならんのか?/横様にが:虚/
林中にぶらんこ揺れて人をらず 利○あ
縄で吊ってある板のブランコ、風か、乗ってた後か:あ/
花辛夷首輪はづせば犬走り 利○
やってもらっちゃ困るからね
チューリップひかりの傘が風に揺れ 利○義
ひかりの傘が面白い:義/
虚承
入学や同じ顔ぶれ里の朝 利○義○あ
過疎の村の入学式;義/皆が知り合いのような村の大事な行事:あ/
辛夷咲くミルは粗びきカフェラテに 利○恵◎
豆の粗挽きでカフェラテにする窓の外、ゆるい結びつき:恵/
ブランコに十回づつと双子の子 利○恵
特殊な設定作らなくても詠めると思うんだけど/仲の良い双子:恵/
桜散る「菊と刀」の潔さ
水彩画真ん中に据えチューリップ
据ゑる、このままだと、水彩画が真ん中にある感じ/チューリップが真ん中は当然だが、存在感:恵/
義春
陸奥の朝の杣道花辛夷 利○
ブランコの老人唄を口遊び 利○あ◎
男女は分からぬが、絵になる情景:あ/
チューリップ畑の彼方風車かな 利○
親が行く合格発表桜散る
この使い方は季語になるかなあ?/良くあるイメージかと、今時の、面白い句:雨/
新入生母の付添ひ拒みをり 恵○雨虚
今どきこれは無い/中高になればどこの家庭でもあるこの成長:恵/男の独り立ちのプロセスかと:雨/親より友だち:虚/
あやの
飛花落花ひざをはみだす画板かな 利○恵雨◎
桜の写生中、画板のリアリティー:恵/小学生くらいの女の子が・・・・:雨/
?男児には勝負道具の半仙戯 利○雨○
だろうけど/ハンセンギという言葉を上手く使ったのでは:雨/
輪郭を暮色に立たせ花辛夷 義◎虚◎
動く、角数多暮色に立たせ辛夷の芽とか/白が際立っている花:義/隣家の大辛夷が:虚/
ほつぺたにゴム痕二本入学児
マスクか?、ワカンナイ
ギヤマンにくねりて乱れチューリップ
チューリップの真っ直ぐが、くねるのが:雨/