第417回点盛り
利孟 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
角曲がる客を見届け梅雨の月 | あ○雨○義○虚恵 | 雨の後の月、また降るかもしれないし、という心入れ:恵/いい時間を過ごして来客を送る思い名残惜しさ:あ/常連客への気持ち伝わる:雨/接客の礼儀でもあり:義/帰るときには上がっていて、雨の中の客を送る感謝:虚 |
| 蝸牛ルルドの白きマリア像 | 虚◎恵◎ | フランスと蝸牛:虚/ルルドのマリアと蝸牛の響き合い:恵 |
| 横歩きして崖下の石清水 | あ◎義 | /一歩違えば危ないような場所の清水:あ/ |
| 水無月や京都に餅屋上菓子屋 | 義 | /京都の町並みがなんかあっている:義/ |
| 紫陽花や坂の途中の停車所 | | |
| あやの | | |
| でで虫の余所見寄り道かくれんぼ | 利◎雨義◎ | ユーモア:義/面白い楽しい句:雨 |
| 炭匂ふ豪商旧居青葉寒 | 利○ | まあ、一年中火が入っているのだろうが、炭は冬ではある |
| ぬかりなく汲む人続く寺清水 | 利○ | 抜かりなくが面白いかも |
| はかなくも捨てきれぬ夢梅雨の月 | 恵○ | ?儚くと捨てきれぬ、どっちなのもあるし/梅雨の月の束の間の明るさに若い頃の思いを:恵 |
| 元の色出し惜しみして七変化 | 虚 | 元の色?/元の色があるのかというのが楽しい:虚 |
| 虚承 | | |
| 試験日に傘入れ溢る蝸牛 | 利○雨◎ | 試験日じゃなく、場所が良い、傘入れ(持ち歩くケースみたいなのです)に蝸牛が詰まっているわけが無い/多くの受験生と堪忍ぶカタツムリの対比が絶妙:雨 |
| 葉を折りて柄杓に見立て山清水 | 利○ | |
| 紫陽花や頭(こうべ)に重き雨となり | 利あ | やで切ると頭が詠み手の頭になる、紫陽花は毬と使うのが情報/大きさも様々で、雨に濡れると貯まるのを擬人化して:あ/ |
| 日曜の夜間授業や梅雨の月 | 利あ | 夜間中学かなにか?、普通じゃなさ過ぎ/日曜の夜間授業はなんだろうと興味が湧くが雨の中を出て行く熱心さ:あ/ |
| 白花に色を加へて揚羽蝶 | 利 | 理屈っぽいでしょ |
| 恵一 | | |
| 手も服も濡らし紫陽花剪りにけり | 利あ義 | /ホントにこんな感じで紫陽花ならでは:あ/家で活ける様が:義 |
| 登りきて清水を首に滴らす | 利虚○ | 飲まずに首を冷やすのが良い:虚 |
| 紫陽花や東京タワー雨の中 | 利雨 | /東京タワーの姿が浮かんできました:雨 |
| かたつむり小雨にかすむ筑波山 | 利 | 大小の対比はおもしろいけど |
| 雨雲の切れ目照らして梅雨の月 | 虚 | 当にそういう情景をこの季語が語っています |
| 義春 | | |
| 堂々の羽広げ干す川鵜かな | 利雨 | 堂々?、貧相だけどね/川鵜の姿が目に浮かびました:雨 |
| 信玄の進みし山路清水のむ | 利恵 | 信玄の進軍した道を辿り:恵 |
| 濡れ墓石誰と話すか蝸牛 | 利 | 余計なこといわない、蝸牛の擬人化したところで |
| ベン・ハーを観て父と歩くや梅雨の月 | 利 | ベンハーに梅雨の月があったか?、父と観たこととベンハーとどちらがメイン? |
| 山寺の蹲踞隠す濃紫陽花 | 利 | 切れを入れた方がしまりがあるでしょう |
| 雨竜 | | |
| 水滴の葉裏に残るカタツムリ | 利○恵 | 発想悪くないけど表現が不十分/水滴と一緒に蝸牛もという細部:恵 |
| あじさいの咲く寺巡る人力車 | 利○ | |
| 雷鳴の速さ尋ぬる息子かな | 利 | 音速のこと? |
| 石清水勢いそのまま壺中なり | 利 | 勢ひ、壺で水汲むって?、 |
| 大空の雲は涙目梅雨の月 | | 雲の涙目はないでしょう |
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