第436回四天句会
令和8年正月9日 Zoom句会
   
兼題 初釜 雪明かり 千両 初日



  利孟  
賀詞言上の後の釜鳴りお初釜  
赤い鳥来よ千両の実の熟るる  
雪明かり雪踏み行けば雪が鳴く  
海坂に初日灯台眠る刻  
ちやんちやんこ被り炬燵の宿題子  

  義春  
吉兆とたぎる名泉釜始  
残照の山寺の庭実千両  
獅子舞や白足袋跳ねる上座敷  
初日の出仰ぐ人皆眼に光  
五箇山に蓑の人影雪明り  

  恵一  
断崖の柱状節理初日さす  
床の間に蕪村の一句初点前  
自転車で塾かよふ路雪明り  
白き手の剪りて活けたる実千両  
宋渡る夢破れたり実朝忌  

  雨竜  
雪明り軋む靴音遠ざかる  
初詣赤き帽子の地蔵かな  
初日の出二礼二拍手あと一礼  
背伸びして千両供える神棚へ  
初釜や白き蒸気の清々し  

  あやの  
ドラムロール初日漸く雲間より  
雨戸閉ぢ一尺残し雪明かり  
赤楽の馬盥ずしり初茶湯  
口すぼめ赤子つぶやく実千両  
老犬の後従く仔犬日脚伸ぶ  

  虚承  
雪明かり路地の奥へと下駄の跡  
初釜や釣船吊るし主客待つ  
初富士や藪に囲まれ富士見台  
千両や活ける角度に迷ひけり  
鏡見る喉細りけり初日の出