11月の一言
			
もう少し書く予定でしたが、記録を散逸しております
それぞれが、添削を良く読んで参考にしてください
思川の鯉小春日にやすらげり 竹茂川の鯉であったが、鯉小春日にやすらげりのフレーズのインパクトは捨てがたい しかし竹茂川とはいってははてどこかに思いが行ってしまう すんなりとありそうな地名なり、害のないフレーズを上の句を持ってきた方がよいのです 頂上の千年杉やとろろ汁 千年杉山の天辺とろろ汁 が原句 ちょっと片言の日本語みたいで、三句切れになってしまいます こういうときは千年杉ととろろ汁を対比させるのですから、いわゆる二物衝撃の 作り方で、「や」で切ってやって、季語はそのままにして、配合の相手を修飾して やるとよいのです アイリッシュハープの調べ紅葉散る 原句では 山門にハープの調べ とあったのですが、山門前に、紅葉があってという 設定が語られた上に、そういう屋外にハープがあるっていうのはなんか奇異な感じが するのです、 アイリッシュハープくらいにすると変ではなくなるし、山門が消えてすっきりします 泉さんの句ではハープを許しているのは、ハープを抱く女がいるよと詠んでいるので それなりに許される感じです 品書きのまつすぐ貼られ泥鰌鍋 品書きをきちんと貼りて であったが、きちんと貼るという状態はどういう状態 だらしなく貼るというのがあるのか、それは状態というより評価であって、まっすぐ 、斜めにといったときに、随分律儀な店だな、だらしない店だな、粋な店だなと読者が 読みとる方が味が出ます 詠み人の知れぬ石碑や泥鰌汁 読み人知らぬ、とありましたが、作者は詠み人、知らぬというのは正直でよいが 無知をわざわざ曝すことはない、別に嘘だって雰囲気があれば良いのです 神木の紙垂の痛みて神の留守 中句 幣古びをり は、幣というと神主さんが振るのも幣、紙垂と言えば注連縄に 下げる切り紙や、場合によっては藁、古びとすると茶色くなってる感じであまりにも 手抜きがありすぎる感じ